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骨シンチ

ほねしんち

概要

骨シンチグラフィとは、骨に集まる放射性薬剤を静脈投与した後、放射性薬剤の集積程度を特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮像することにより、骨の代謝状況(骨吸収と骨形成)を調べる検査です(図1)。骨転移など骨代謝の異常を生じる病態を診断したりします(図2)。

所要時間

午前中に放射性薬剤を投与しますが、これは数分以内に終了します。午前の最後あるいは午後にガンマカメラで撮像しますが、撮像自体は10分程度です。撮像を行う時間は検査状況により変動します。

検査を受ける前に

  1. 検査を申し込みする前に、他の検査予定を確認してください。
    骨密度検査を予定されている方は、骨シンチグラフィ検査の前に必ず行うようにしてください(骨密度測定ができなくなります)。あるいは骨シンチグラフィ検査から一週間ほど間隔をあけて骨密度測定を行ってください。ヨード造影剤を用いたCT検査を予定されている方は、可能であれば骨シンチグラフィ検査とは別の日に行うのが望ましいです(画質の低下を招く恐れがあります)。
  2. 検査を申し込みする前に、閉所恐怖症の方はあらかじめお伝えください。
    ガンマカメラでの撮像は完全な閉所ではありませんが、閉所恐怖症の方にはカメラと本人との間を広くすることができます。
  3. 検査当日
    特に、食事等の制限はございません。他の病気で処方されている薬剤を服用されても構いません。

検査の実際

  1. 午前中に放射性薬剤の注射を受けます。
  2. 午後に指定された時間に来ていただき、撮像のための着替えをします。金属(ヘアピンやベルトなど)をはずしていただきます。
  3. 検査直前に排尿します。
  4. ガンマカメラの検査台に横になります。
  5. 検査中は大きく体を動かせません。すぐ近くには放射線技師がおりますので、息苦しいときや痛みがあるときなどは声をかけてください。
  6. 呼吸は普通にして構いません。小さな咳程度は検査に支障ありません。
図1.骨シンチ 正常症例

図1.骨シンチ 正常症例

図2.骨シンチ 多発性骨転移症例

図2.骨シンチ 多発性骨転移症例

文責: 放射線診断科外部リンク
最終更新日:2017年5月2日

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