心エコー検査
しんえこーけんさ
概要
心エコー検査とは、胸部に探触子という装置を当て、超音波を用いて心臓の形態や血液の流れを観察する検査です。心臓は、左心室、右心室、左心房、右心房の4つの部屋と、逆流を防ぎ血液の流れを正しく保つための4つの弁からなり、全身に血液を送るポンプの働きをしています。心エコー検査では、心臓の動き、大きさ、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、心臓肥大、弁膜症、心筋梗塞、先天性奇形の有無や、ポンプが正常に動いているかどうかを判定します。
所要時間
検査時間は30分程度ですが、病気の種類や患者さんの状態などによって、もう少し時間がかかることがあります。なお、検査機器の台数が限られているため、5~15分程度お待ちいただくことがあります。
検査を受ける前に
食事の制限はありません。薬も通常どおり内服してください。
検査の実際
- 上半身裸になり、検査ベッドに左側を下にして横になっていただきます。これは、心臓をできるだけ胸壁に近づけるためです。30分近くこの姿勢をとっていただくので、痛いところや痺れなどがありましたら、遠慮なく検査担当者にお伝えください。
- 胸部に超音波を出す探触子を押し当てて、いろいろな方向から心臓を観察します。この際エコーゼリーを塗ります。これは超音波を通しやすくするもので、体の害になるものではありません。 探触子を軽く押し当てるため、少々痛みを感じることがあります。我慢できないほど痛い場合は検査担当者にお伝えください。
- 肺や骨の影響を避けるため、呼吸の調節をしていただきます。また画像を記録する際には、5秒程度の息止めを繰り返していただきます。
文責:
臨床検査科
最終更新日:2018年2月26日