超音波一般
概要
超音波とは、人に聞こえない高い音、あるいは聞くことを目的としない音と定義されています。
実際の超音波検査では300万ヘルツから2,400万ヘルツ、すなわち3MHzから24MHz程度の周波数の超音波が使われています。人体に対して超音波を発信して体内の臓器から反射して返ってくる超音波を受信し、コンピュータ処理し映像化します。超音波は、放射線被ばくが全くないため、妊婦さんのお腹の赤ちゃんを見るためにも使われており、安全性の高い検査であることも特徴です。
所要時間
一般的な超音波検査は10分から30分程度です。下肢静脈検査は20分から40分程度、肝腫瘍造影検査は40分から60分程度かかります。
検査を受ける前に
上腹部の検査、腎ドップラー検査、肝腫瘍造影検査の場合、検査時間前の6時間は食事が食べられません。
具体的には午前の検査では朝食は食べられません。午後の検査では朝食はおおむね検査予定時刻の6時間前までに済ませ、昼食は食べないでください。
水やお茶など水分の制限はありませんが、牛乳やミルク入り飲料など脂肪を含むものは胆嚢が収縮してしまいますので飲まないでください。
骨盤を含めて検査をする場合には検査予定時刻の1時間前に500 ml程度の水分をとってください。これは膀胱に尿をためていただくためですので、検査までトイレは我慢してください。
なお、乳腺・甲状腺・頸動脈・上肢・下肢などの検査の際には特に注意事項はありません。
検査の実際
検査台に寝ていただきます。
検査する部位に探触子(プローブ)と呼ばれる機械をあてて検査をします。
検査部位の皮膚と探触子を密着させ超音波を通しやすくするために超音波用ゼリーを塗ります。
探触子を強くあてることがありますので多少の圧迫感はあります。
仰向けの他、横向き、場合によっては座位やうつ伏せになっていただくことがあります。また、深呼吸や息止めをしていただきます。ご協力をお願いします。
検査後の注意
超音波検査に伴う制限や注意事項はありません。
文責:
放射線診断科
最終更新日:2017年12月4日