口腔内細菌検査
こうくうないさいきんけんさ
概要
人体に害を与える微生物の中で最も多いのが細菌です。細菌が体内に侵入して感染が成立すると、発熱などの反応が現れます。このような感染が生じた臓器の分泌液や血液、口腔内から細菌を採取し、検出する検査のことを口腔内細菌検査といいます。
所要時間
時間は必要としません。
検査の実際
- 口の中を軽くゆすぐ。
- 図1のような綿棒で口腔内を拭う。
図1
慶應義塾大学病院歯科・口腔外科で行っている細菌検査
- 細菌の検出(う蝕と歯周炎は、口腔内細菌による感染症です。これらの感染症において原因となる細菌を同定、検出することで、治療方針を決定し、また病気の状態を把握します。)
- 膿瘍(膿の溜まった所)から菌を同定、検出します。そして感染症を診断し、抗生物質による治療方針を決定します。
- 口腔カンジタ菌の検出
細菌検査の目的は感染菌を正確に把握することですが、口腔内は常在菌の種類も多く、菌数も多いため混入しやすく、検出できない場合もあります。その場合には、繰り返し検査することが必要となります。
文責:
歯科・口腔外科
最終更新日:2018年3月1日