音声ブラウザ専用。こちらよりメニューへ移動可能です。クリックしてください。

音声ブラウザ専用。こちらよりメインコンテンツへ移動可能です。クリックしてください。

KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
お探しの病名、検査法、手技などを入れて右のボタンを押してください。
慶應義塾
HOME
病気を知る
慶應発サイエンス
あたらしい医療
KOMPASについて

ホーム > 検査を知る > 心臓、肺、腎臓、脳、筋肉の機能の検査 > ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring, 24時間自由行動下血圧測定)

ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring, 24時間自由行動下血圧測定)

ABPM(Ambulatory Blood Pressure Monitoring, 24じかんじゆうこうどうかけつあつそくてい)

概要

片腕に血圧を測定するための帯を巻き、血圧計本体を腰に固定して、自由に行動している中での血圧の変動を測定する検査です。一般的に昼間は30分間隔で、夜間は1時間間隔で機械が勝手に血圧を測定してくれます。血圧の日内変動を知ることによって、脳卒中や心臓病の危険を減らすためのより良い血圧管理が可能になります。また降圧薬が24時間持続的に有効に効いているか、あるいは逆に効き過ぎていないかも分かります。夜間高血圧、早朝高血圧、ストレス下の高血圧、仮面高血圧、白衣高血圧など診察室や家庭血圧でも知ることができない血圧の情報を調べるのにも有効です。

仮面高血圧…診察室での血圧は正常であるにもかかわらず、家庭血圧またはABPMが高血圧である状態をいいます。高血圧の状況が長く続いていることとなり、心血管病の高いリスクとなります。

白衣高血圧…文字通り、診察室の医師の前では緊張して高血圧となるものの家庭血圧やABPMでは正常血圧の患者さんのことをいいます。心血管病のリスクは仮面高血圧より高くない状態です。

所要時間

24~48時間

検査を受ける前に

食事・運動など特に制限はありません。むしろ普段の生活をしていただいた時の血圧を知りたい検査です。

検査の実際

  1. 利き腕と反対側に血圧計の帯を巻き、血圧計本体を腰の辺りに装着します。
  2. 検査を開始する前に血圧を1回測定します。この時に帯の圧迫が強すぎる場合は申し出てください。
  3. スウィッチを入れた後、昼間は30分間隔で夜間は1時間間隔で帯が圧迫し血圧が測定・記録されます。入浴の際には帯を外していただき、入浴後に再装着します。外している間に帯が膨らんでも放置していただいて結構です。自然に元に戻ります。
  4. 測定中は、食事・運動・就寝時刻・起床時刻など行動記録を取っていただきます。また高血圧に関連すると思われる症状、例えば頭痛、耳鳴り、動悸、顔面紅潮なども記載していただきます。
  5. 24あるいは48時間後にスウィッチを切り、機器を外して検査を終了します。
図

図1.

検査後の注意

検査終了後の機器は、指示されたように病院へ返却してください。コンピュータで解析し、結果を後日報告します。帯を巻いていた部分が赤くなっていることがありますが、通常数日以内に元に戻りますのでご安心ください。

文責: 腎臓・内分泌・代謝内科外部リンク
最終更新日:2024年10月22日

▲ページトップへ

慶應義塾HOME | 慶應義塾大学病院