味覚検査
みかくけんさ
概要
慶應義塾大学病院歯科・口腔外科では、1)ろ紙ディスク法、2)電気味覚検査の2つの検査を同日に行います。
- ろ紙ディスク法
主に、味覚の感じ方がどの程度であるかを調べる検査です。所定の部位に甘い、塩辛い、酸っぱい、苦いの4つの味の溶液を浸した小さな"ろ紙"を置き、どの味質であるかを答えてもらいます。 - 電気味覚検査
主に、味覚を感じる神経の左右差を調べる検査です。舌の前方、後方、上あごの後方の3カ所の左右を調べます。理論的には中枢(ちゅうすう:脳)~内耳(ないじ:耳の奥)~末梢(まっしょう:神経の末端部分)のどの辺りの障害かを特定することができるとされています。
所要時間
20~40分程度です
検査を受ける前に
電気味覚検査について、ペースメーカーを装着されている方はお申し出ください。
検査の実際
- ろ紙ディスク法
口内所定の位置に、甘い、塩辛い、酸っぱい、苦いの4つの味の溶液を浸した小さな"ろ紙"を置きます。濃度の薄いものから濃いものまで溶液は用意されています。4つの味のどれに該当するかを答えていただきます。何も感じない時には"無味"と、何か感じるが区別できない時には"何かわからない味がする"とお答えいただきます。 - 電気味覚検査
所定の検査部位に検査器具の先端を当て、微弱な電流を流します。徐々に電流を上げていき、金属をなめたときのような味を感じたらお知らせいただきます。
文責:
歯科・口腔外科
最終更新日:2018年3月1日