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パッチテスト

ぱっちてすと

概要

パッチテストは、かぶれ(アレルギー性接触性皮膚炎)や薬剤アレルギーなどの遅延型アレルギーの原因を探る検査です。方法としては、原因として疑わしい物質から作成した試料を直接皮膚に貼り、2日後、3日後、7日後に判定します。

  • 主に試料をつけたパッチテスト用の絆創膏を背中に貼り、2日間そのままにしておく閉鎖式パッチテストを行います。
  • 試料としては、原因として頻度の高い金属、化粧品、家庭工業用品、ゴム、プラスチック、薬剤等の検査専用の試薬を用います。また、専用の試薬がない場合には、個々の患者さんのアレルギーの原因と考えられる化粧品、薬剤などを実際にご持参いただき、そのまま検査に用いたり、新たに試薬を調整したりする場合もあります。パッチテスト予約時に担当医とご相談ください。
  • パッチテストをご希望の方ははまず午前中の一般外来を受診ください。担当医が必要性を判断したうえで、パッチテスト外来外部リンク(火曜午前のみ)の予約をいたします。
  • 汗をかくと正確な判定ができないため、夏期(例年6月下旬から9月下旬)は外来での検査を行っておりません。念のため、検査を行っているか皮膚外来にお問い合わせ下さい。

検査を受ける前に

検査を申し込みする前に、現在服用されている内服薬を確認してください。アレルギー反応を抑える薬(プレドニゾロン、セレスタミンなどのステロイド、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、一部の花粉症・喘息の治療薬)を服用されている方は、正確な判定のためには検査約数日前~検査終了まで薬を飲むのをやめていただくのが望ましいです。ただし、検査を施行する重要性/内服薬を継続する必要性によっては、内服中でも検査を行う場合があります。詳細については予約時に担当医にご相談ください。

検査の実際

  1. 貼付(火曜午前のパッチテスト外来外部リンク):主に背中の病変のない皮膚に、試薬をつけたパッチテスト用の絆創膏を貼ります。背中の皮膚に病変がある場合は、正確な判定ができませんので、腕などの別の部位に貼る場合もあります。担当医師にご相談ください。
  2. 貼付後ご自宅にて:毎日、絆創膏を貼った位置がわかるように絆創膏の角と外来でつけた印をなぞるように、油性のマジックで上書きしてください。パッチテストテープの貼った場所がわからなくなると、判定不能になってしまいますので、判定終了まで必ず毎日印を上書きしてください。
  3. 判定:計3回行います。2日後(木曜午前)、3日後(金曜午前)の再診外来、および7日後(火曜午前)のパッチテスト外来で判定致します。

検査中の注意

  1. パッチテストのテープは2日目(木曜)の朝起きたらすぐはがして捨ててください。
    はがした直後は正確な判定ができませんので、外来受診時間の最低でも1時間前にははがしていただくようお願いしています。
  2. テスト期間中は入浴できません。
    3日後(金曜午前)の判定終了後からシャワーは可能ですが、テープをはがした部位は洗わないでください。
  3. テスト期間中は、スポーツなどの汗をかく動作は避けてください。汗をかくことで、かゆみや皮疹が出現し、正確な判定が困難となります。
  4. ブラジャーなどが検査部の皮膚に接触することも正確な判定を困難にする要因の一つです。3日後(金曜午前)の判定終了までは、ブラジャーの使用はできませんので、ご注意ください。
    テスト期間中、検査部の皮膚のかゆみが異常に強い場合などは、当直医に連絡して指示を受けてください。

文責: 皮膚科外部リンク
最終更新日:2017年2月21日

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