ダーモスコピー検査
だーもすこぴーけんさ
概要
ダーモスコピー検査とは、ほくろなどの病変部に超音波検査用のジェルを塗布してから、ダーモスコープという特殊な拡大鏡を皮膚面に当て、皮膚に分布するメラニンという色素や毛細血管の状態を調べる検査です。皮膚を観察して、デジタルカメラで記録するだけの簡単な検査で、痛みは全くありません。
図1.ダーモスコープの原理
所要時間
10分くらい
検査を受ける前に
- 皮膚科の初診または再診を普通に受診するだけで、特別な予約なしにダーモスコピー検査は受けられます。ただし、診断が難しい場合には、ダーモスコピーの専門外来でさらに詳しく判断したり、経過を定期的に観察したりします。担当医と相談してダーモスコピー外来の予約をお取りください。
- 検査前日の準備
特に何も必要ありません。 - 検査当日
- 顔の病変をダーモスコピーで診断するためには、お化粧が大きな障害となります。メイク落としをご持参いただき、診察の前に顔面のお化粧はすべて落としてお待ちください。必要な方は、終了後にお化粧ができるように、お化粧道具をご持参ください。
- 病変部をアルコール綿で拭くことがありますので、アルコールアレルギーの方は前もってお申し出ください。
- 足の裏や外陰部の検査を受ける方は、できるだけ清潔にしてください。
- 超音波用のジェルを患部に塗布しますので、検査室に入ったら、洋服に付かないようにご準備ください。
検査の実際
- 患部をアルコール綿で拭きます。
- 超音波用のジェルを塗布します。
- ダーモスコープを患部に当てて、観察とデジタル画像の記録をします(図2)。
- ティッシュペーパーで塗布したジェルを拭き取ります。
- アルコールやジェルで刺激感やかゆみ、痛みを感じる場合は、声に出すか手を上げて合図してください。
図2
検査後の注意
- 洋服に付いたジェルは水洗いで落ちます。
- 皮膚に残ったジェルに毒性はありません。ごく稀に、検査の翌日以降に、患部が赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。アルコールやジェルにかぶれた可能性が考えられますので、午前中の皮膚科再診を受診してください。
文責:
皮膚科
最終更新日:2017年3月24日