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ホーム > 病気を知る > 皮膚の病気 > 皮膚の腫瘍 > 色素性母斑(ほくろ)

色素性母斑(ほくろ)

しきそせいぼはん(ほくろ)

症状

ほくろは医学的には、色素細胞母斑(しきそさいぼうぼはん)、色素性母斑(しきそせいぼはん)、母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)などと呼ばれます。ほくろは、色素細胞(メラノサイト)というメラニン色素をつくる細胞が変化した母斑細胞と呼ばれる細胞のかたまりです(図1)。母斑細胞もメラニン色素を産生するため、褐色から茶色の平らな色素斑や皮膚から盛り上がったイボのようになります。子供のころには平らでも、おとなになると母斑細胞の数が増えて隆起してくることがあります。

図1.耳の前にある隆起したほくろ

図1.耳の前にある隆起したほくろ

診断

特徴的な皮膚の変化であるため、ほとんどは見ただけで診断することができます。最近はダーモスコピーという拡大鏡での診断が有用とされています。ただほくろ自体は良性ですが、皮膚の悪性腫瘍のなかでも悪性度が高い悪性黒色腫と見分けがつきにくいものも時々あります。とくに日本人で悪性黒色腫の発生が多い、手のひら、足の裏に成人以降にできた色素斑に気づいたら、皮膚科専門医への受診をお勧めします。これらの確定診断は、ほくろを手術で取った上での細胞の検査(病理組織検査)が必要です。

治療

組織検査をするためには、手術で取ることが一般的です。メスで切除して縫合したり、とくに顔面の小さいほくろは切除したあと縫わないでしばらくへこんだ傷として自然に平らになるのを待ったり、最近ではメスの代わりに炭酸ガスレーザーを用いる場合もあります。各々長所と短所がありますので、大きさや場所、組織検査の必要性などで治療法が異なります。

生活上の注意

おとなになってから気付いたほくろで、色の変化や大きさの変化がみられる場合、色の濃淡が強い場合、色素斑の境界がはっきりしない(ぼけている)場合などは、たとえ小さくても悪性黒色腫の可能性もあるので早めに受診してください。生まれつきの大きい黒あざも生後早めに医師と相談してください。

慶應義塾大学病院での取り組み

ほくろの良悪性を気にされ受診された方には、ダーモスコピーによる診断を行っています。それでも判断に迷う場合は手術による病理組織検査、ないしダーモスコピーの専門家による特殊外来を勧めています。組織検査や手術治療を行う場合はどの治療がベストか、ほくろのできた場所や大きさ、性質などにもよりますので、患者さんと相談の上、決定いたします。

さらに詳しく知りたい方へ

  • 特殊外来のご案内外部リンク(慶應義塾大学病院皮膚科)
    当科の特殊外来の案内です。
  • 診療部門紹介皮膚科外部リンク(東京女子医科大学東医療センター)
    当院で特殊外来を担当されている田中勝教授の作成されたダーモスコピーに関する情報です。

文責: 皮膚科外部リンク
最終更新日:2017年3月24日

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