心房中隔欠損症
しんぼうちゅうかくけっそんしょう
概要
心房中隔欠損症は、左心房と右心房の間の壁に穴(欠損孔)があいている病気です。左心房から右心房への血液の漏れが生じます。多くの場合には症状がなく、乳幼児健診や学校心臓検診で心臓の雑音や心電図の異常から発見されます。欠損孔を介して左心房から右心房に流れる血液の量(短絡量)によって、手術が必要かどうかが決まります。心臓カテーテルで詳しく検査を行います。手術が必要な患者さんが、成人まで無治療であると、不整脈を起こす危険性があります。手術では人工心肺を用い、欠損孔を閉鎖します。最近では、心臓カテーテルによる治療が可能な場合もあります。
文責:
小児科
最終更新日:2024年2月29日