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日光角化症

にっこうかくかしょう

症状

皮膚の表面を構成する表皮細胞が、長い年月に渡って日光の紫外線によるダメージを受けることで起きる皮膚の変化です(図1)。早期がんであり、放置すると深部へと広がり、転移するようになります。白色のうろこ状の鱗屑(りんせつ)を伴う大きさ1~3cm程度の紅色の発疹としてみられることが多く、顔面や耳、前腕、手の甲などの紫外線を受けやすい皮膚に好発します。

図1.湿疹として治療されていた日光角化症

図1.湿疹として治療されていた日光角化症

診断

日光角化症は湿疹と間違って治療されることもありますが、皮膚科専門医が診察をすれば多くの場合見当がつきます。しかし、老人性のイボ(脂漏性角化症)などと見分けることが難しいことがありますので、ほとんどの場合は診断を確定するために生検を行います。

治療

外科的切除が第一選択ですが、高齢者や角化部分の多発例ではCO2レーザー照射なども行います。また、2011年よりイミキモドクリームが本症の治療薬として承認され、週に3回病変部に塗布するという外用療法が行われるようになり、効果が認められています。

生活上の注意

本症を一度でも生じたことがある方は、一見正常にみえる皮膚も紫外線のダメージをすでに受けているので、新たな病変が生じる可能性があります。それを予防するためにも、サンスクリーンを使用するのとともに帽子などをかぶり、極力直射日光に当たらないようにします。特に、紫外線が強い午前10時から午後3時までの時間帯は注意が必要です。

慶應義塾大学病院での取り組み

当科では、日光角化症に対する外科的切除やイミキモドを用いた外用療法、CO2レーザー照射による治療など種々の治療が可能な体制で治療に取り組んでいます。また、治療後も外科的切除の取り残しがないことや再発の有無をみるため、定期的な経過観察を行っています。高齢者のお顔に出やすいという本症の性質上、病変の大きさ、部位や数はもちろん、患者さんの年齢や体力なども考慮して、それぞれの状態に合わせた最適な治療を提供できるようにしています。

文責: 皮膚科外部リンク
最終更新日:2017年3月28日

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