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めまい

概念

「めまい」は、いろいろな原因で起きるため、どの診療科を受診すべきか悩む症状の一つです。実際、耳鼻咽喉科以外でも、内科外部リンク脳神経外科外部リンク産科外部リンク婦人科外部リンクなどいろいろな診療科の疾患がめまいの原因となります。症状の表現の仕方も様々で、回転性のめまい、浮動性のめまい、ふらふらする感じなど、あるいは、一日中続くものから頭を動かしたときだけ起きるものなど、いろいろなめまいがあります。また、めまいが続き原因が分からないと、不安な気持ちからめまいがさらに悪化するという悪循環になることもあります。必要な検査を受け、そのめまいの原因が何かを確認すること、あるいははっきりとした原因が特定されなくても、そのめまいが命に関わるような重大な症状ではないことを確認することは重要です。

原因

めまいの原因はさまざまで、内耳の病気から自律神経の異常、脳腫瘍や脳出血・脳梗塞まで多彩です。はっきりとした原因が分からないめまいも多く、このようなめまいの原因としては寝不足やストレスなどが挙げられます。

症状

どのようなめまいであるかをはっきりとさせることが重要です。めまいの感覚は患者さん自身にとっては非常につらいものですが、これを医師に正確に伝えることはたいへん難しいので、次のように自分のめまいの症状を整理しておくとよいでしょう。

  • まず、いつ頃からめまいがあるのか?
  • めまいの種類としてはおおまかにどのようなめまいであるか?
  1. ぐるぐる(回転性)
  2. ふわふわ(浮動性)
  3. 目の前が暗くなる(眼前暗黒感)
  • どんなときにおきるか?

  1. 一日中
  2. 頭を動かしたとき(寝返り、起きあがるとき、立ち上がるとき)

といったものです。

めまいの原因となる病気とその治療

病気については具体的な病名を示して説明します。表に例として関連病院での半年間の診断名と患者数を示しました。この中で頻度の高いものについて詳しく説明します。

表1.関連病院における1年間のめまい

病名 人数
良性発作性頭位めまい症(疑い含む) 34
心因性 12
メニエール病(疑い含む) 10
原因不明 10
前庭神経炎 7
その他の末梢性めまい 7
片頭痛関連めまい 7
中枢性めまい 4
起立性低血圧 4
めまいを伴う突発性難聴 2
合計 97


良性発作性頭位めまい症

日本において最も多いめまいは、良性発作性頭位めまい症(BPPV:Benign Paroxysmal Positional Vertigo)です。60才以上の女性に多いめまいで、持続時間は30秒以内と短時間です。寝たり起きたり、寝返りを打つなど、頭を急に動かしたときに回転性のめまいを感じます。めまいには吐き気を伴います。回転性のめまいは短時間ですが、患者さんにとっては恐怖で不安を伴います。多くの患者さんはどのようにするとめまいが起きるかを何となく分かっています。診断では、頭位変換眼振検査という、わざとめまいを起こさせてその際の眼の動きを確認する検査を行います。このめまいの治療は自然軽快が中心で、治療の過程で頭をなるべく動かすことが効果的とされています。薬はめまい自体にはあまり効果的ではありませんが、めまいによる吐き気などの不快感に効果があります。

  1. メニエール病
    めまいといえばメニエール病というくらい有名な病気ですが、確実にメニエール病と診断できる症例はそれほど多くありません。メニエール病と診断するには、めまい以外にも難聴や耳鳴りなどの耳の症状が必要です。難聴という症状は、はじめは時々耳がふさがった感じになったり、圧迫感を感じたり、そういった症状で発症することが多いようです。メニエール病は悪名高い?病気ですが、めまい自体は多くの場合コントロールが可能です。一方、メニエール病の難聴は現在でも治療の難しい症状です。早期発見、早期治療が大切と言われています。治療には生活指導のほか、浸透圧利尿薬などが用いられます。

前庭神経炎

激しい回転性めまいが続く病気です。めまいはほとんどの場合一日以上続き、トイレに行くときにもつたい歩きが必要なほどふらふらします。吐き気も強く、食事が一日、取れないと言うこともあります。入院になることが多いですが、軽い場合には通院で治療することもあります。病気の後遺症として、ふらふらしためまいが長い場合には数カ月程度続くことがあります。特に高齢の患者さんは長引く傾向があります。転ばないように注意して歩くということが大切です。

心因性めまい

どのような病気でも不安や緊張などのこころの状態が関与しています。めまいは特に不安や抑うつに合併しやすい症状です。めまいを繰り返していくうちに、不安や抑うつから心因的なめまいになっていくこともあります。当科では臨床心理士による心理治療を行いこころのケアを積極的に治療に取り入れています。薬では不安を抑える薬や、眠りの状態を改善する薬が使われます。

原因不明

患者さんの中には通院中に症状が改善し、治癒することがあります。そのようなときには診断名をつけることが難しい場合も少なくありません。もし再びめまいが起きたときには、その都度、病院を受診して精査を進めていくことが重要となります。

さらに詳しく知りたい方へ

文責: 耳鼻咽喉科外部リンク
最終更新日:2017年3月22日

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