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子宮卵管造影

しきゅうらんかんぞうえい

概要

子宮卵管造影(Hysterosalpingography;以下HSGと略す)は、造影剤を腟から子宮頸管、子宮腔、卵管を通して腹腔内に注入し、その過程をX線で撮影することで子宮内の異常や、卵管の通過性などについて調べる方法です(図1、図2)。したがってこの検査では、子宮腔の形態(中隔子宮や重複子宮などの子宮奇形、内膜ポリープや筋腫・子宮腺筋症による変形、子宮腔内の癒着など)、卵管閉塞、卵管留水症(卵管に水がたまって腫れる疾患)、卵管や子宮周囲の癒着の有無などが推定できます。

図1

図1

図2

図2

所要時間

1日目、約1時間
2日目、約10分

検査を受ける前に

  1. 検査前に感染症(梅毒、B型およびC型肝炎、HIV)の血液検査をしていただきます。
  2. 卵管に感染して不妊原因となるクラミジア感染の有無を調べ、万が一陽性であれば検査前に治療を行います。これはクラミジアの通常の感染巣が子宮頸管のため、クラミジア感染症の患者さんにHSGを行うことで感染を拡大させるおそれがあるからです。
  3. HSG検査を行う時期は、月経終了後から排卵前までに行うのが適当です。受精卵がX線に被曝することのないよう、月経が始まってから検査が終了するまでは必ず避妊してください。

検査の実際

検査には通常、連続して2日間、病院にきていだきます。

1日目の撮影は造影室の台上に仰向けになった状態で行います。
子宮に造影剤を注入する方法としては、当院では「バルーン法」と「嘴管(しかん)法」のうち、患者さんの状態に適した方法を選択しています。バルーン法は子宮の入口から細いゴムの管を子宮腔内に挿入し、先端に付いている小さな風船を膨らますことで造影剤が腟内へ逆流しないようにしてから造影剤を注入し、写真撮影をします。このバルーン法では、主に卵管が閉塞していないかどうかの確認に用いられます。これに対して嘴管法は、子宮の入口に造影剤を注入する金属製の器具を固定する方法で、卵管の様子だけでなく子宮頸管から子宮腔内まで完全に確認することができます。このため卵管因子だけでなく、子宮頸管や子宮腔内に問題があると考えられる不育症の原因検索や、子宮内の病変が指摘されているような場合におこないます。

2日目は腹部のX線撮影を行います。

検査後の注意

HSGの副作用として感染や出血が挙げられます。感染予防のため当院ではHSG後に2日間の抗生剤内服を行っていますが、検査をしてから2-3日後に腹痛や、発熱がある場合かならず病院に連絡してください。

  • 出血は、おりものにわずかに混じる程度のものが1-2日続きます。
  • 非常にまれな副作用としては、造影剤によるアレルギー症状(ショックなど)、意識消失、肺塞栓、子宮破裂などがあるといわれています。なおX線による被曝は非常に少なく、卵巣機能への悪影響を心配する必要はありません。

検査以外の効用

HSGは検査としての意味以外に、検査後に妊娠率が上がるという効用があります。これは卵管を塞いでいた粘液などが造影剤注入により排除されること、卵管の動きを阻害していた癒着がはずれること、受精卵を子宮へ運ぶ卵管内の線毛が刺激されることなどによると考えられ、この効果は検査後数ヶ月持続すると考えられています。

文責: 産科外部リンク
最終更新日:2016年6月21日

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