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太田母斑

おおたぼはん

症状

皮膚は体表から角層、表皮、真皮、脂肪組織の四層構造から構成されています。通常、メラニン色素を産生するメラノサイトは表皮内に存在しますが、真皮内にメラノサイトが増殖するいわゆる”青あざ”を太田母斑といいます。生まれてまもなく、もしくは思春期前後に生じる、顔面の片側(特におでこ、頬)の青みを帯びた色素斑で、アジア人、女性にやや多く、眼球に青色斑が見られることもあります。

診断

発生年齢、上記の臨床症状から典型的なものは診断が比較的容易です。皮膚生検を行い、真皮内にメラノサイトの存在が確認されれば本症と確定診断することができます。

治療

色素斑の原因となっているメラニン色素が皮膚の深いところにあるため、一般の美白剤の外用は無効です。Qスイッチ付きルビーレーザーが有効です。

Qスイッチ付きルビーレーザーはメラニン色素の吸収率に優れており、茶色、黒色、青色の色素性病変の治療に優れた効果を持つレーザーです。治療したいあざにレーザーを照射すると、その光エネルギーは熱エネルギーに変換され、ターゲットとなるメラニン色素を熱で破壊し、除去します。Qスイッチとは、瞬間的に高いパワーのレーザー光を発する装置です。レーザー光の照射時間が非常に短いため、あざ周囲の正常な皮膚に対するダメージが最小限に抑えられます。

生活上の注意

レーザー照射後すぐは、真皮に破壊されたメラニン色素が残っているため、はっきりと効果が見られない場合があります。徐々に除去されると、効果が見て分かるようになります。この効果を見極めるのに、最低3か月、場合によっては6か月経過観察します。元のアザが残っていると判断した場合、3か月以上間隔を空けて再照射します。ほとんどの場合、3回以上のレーザー照射が必要となることが多いです。

文責: 皮膚科外部リンク
最終更新日:2021年9月16日

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