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子宮筋腫

しきゅうきんしゅ

概要

子宮筋腫は子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性の腫瘍で、婦人科腫瘍性疾患の中で最も頻度が高いものです。30歳以上の女性の20-30%、顕微鏡的なものを含めると約75%に見られるとされています。

子宮筋腫の発生メカニズムは分かっていませんが卵巣性ステロイドホルモンが関与していると言われています。実際にエストロゲンの分泌が最も多い30~50代に多くみられ、逆に閉経後は減少する傾向があります。子宮腫瘍の大部分は良性腫瘍である子宮筋腫ですが、まれに子宮肉腫という悪性腫瘍の場合もあります。

子宮筋腫

子宮筋腫の種類:子宮筋腫はその発育する部位によって次の3つに分類されます。

  1. 粘膜下筋腫:子宮内膜に直下に発生し、子宮の腔内に向けて発育するもの
  2. 筋層内筋腫:子宮の筋層内に発生し、発育するもの
  3. 漿膜下筋腫:子宮漿膜直下に発生し、発育するもの

筋腫は単発性のものより多発性のものが多く、上記3種類の筋腫が複数合併して多発することが多いです。

症状

子宮筋腫の多くは自覚症状が少なく、婦人科検診で偶然見つかることもあります。代表的な症状は過多月経で、月経の出血量が多くなって貧血やめまい、立ちくらみという症状が出ることがあります。とくに粘膜下筋腫では、小さいものでもこの過多月経の原因となることがあります。また筋腫によって血管が圧迫されたり、エストロゲンの影響でおりものが水っぽくなったり、おりものが出ることもあります。併せて筋腫によって膀胱や神経も圧迫される事があり、頻尿や排尿痛、腰痛なども引き起こす場合があります。筋腫のできる場所によっては不妊や流産の原因となることもあります。

  • 過多月経
  • 月経困難症
  • 貧血
  • 頻尿
  • 腰痛
  • 下腹部のふくらみ
  • 不妊
  • 腹部の激しい痛み

診断

  • 問診
  • 内診
  • 経腟・経腹超音波検査
  • 子宮鏡検査
  • 血液検査
  • 画像検査(MRI検査CT検査

治療

子宮筋腫は良性の腫瘍でありその約半数は無症状で経過することから、すべての筋腫が治療を必要とするわけではありません。症状もなく挙児希望もない場合は定期的な経過観察となる場合もあります。その際には定期的な診察や検査を受ける事が重要です。

治療を要する子宮筋腫については薬物療法、手術療法など、状態に応じた治療法が選択されます。

薬物療法では痛みや貧血を一時的に緩和させる対症療法や女性ホルモンの分泌を抑える薬剤を使用します。具体的には、造血剤、止血剤、消炎鎮痛剤などで症状の緩和を図る方法や漢方薬やピル(経口避妊薬)を用いて、月経量や月経痛の緩和を図る方法があります。

子宮筋腫に対する薬物療法としてよく使用されているのがGnRH agonist (GnRHa)という薬剤による偽閉経療法です。この療法で筋腫を永久的に縮小させることはできませんが、手術時の負担を減らしたりする効果が期待されます。

子宮筋腫の手術では、筋腫の部分だけを切除する方法「子宮筋腫核出術」と、子宮全体を切除する方法「子宮全摘出術」があります。アプローチの手法として通常の「開腹手術」だけでなく、場合によっては「腟式手術」や「腹腔鏡手術」を選択することもあります。

文責: 婦人科外部リンク
最終更新日:2016年10月26日

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