検査を知る

ICGテスト(インドシアニングリーン試験)

概要

ICG試験は、肝臓の解毒能力(異物を処理する能力)を調べる検査です。緑色の色素であるインドシアニングリーン(ICG)を静脈から注射します。ICGは血液中から肝臓に取り込まれ、胆汁中へ排出されます。排出される量は、肝臓の血流量と肝臓の細胞の色素摂取量によって変わります。静脈注射15分後に採血し、血液中のICGがどれくらい排出されたかを調べることで、肝臓の解毒能力の程度が分かります。

所要時間

約15分

検査を受ける前に

  • ICGは少量のヨウ素が含まれているのでヨード過敏症の既往がある方は、医師にお知らせください。またアレルギーがある方も医師にお知らせください。ICGの副作用はまれですが、悪心、嘔吐、蕁麻疹、発熱、ショック症状が起こることがあります。
  • 検査の前12時間は食べ物、飲み物を摂らないでください。お水、お茶は飲んでもかまいません。
  • 静脈注射15分後に採血をしますので、検査が終わるまで椅子にかけていてください。

検査の実際

  1. 採血をします。ICGを注射する前(0分値)の血液を調べます。
  2. ICG液を静脈から注射します。(通常採血に引き続いて行われます。)
  3. 15分後に反対側の腕から採血します。
    検査の内容によってICG注射後、5、10、15分後ごとに採血をすることがあります。

検査後の注意

検査中または検査後にご気分が悪くなった方は、医師または看護師にお知らせください。

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