免疫機能がコレステロール調節機構を利用し炎症を収束させる仕組みを解明
高橋勇人、天谷雅行(皮膚科)
研究の概要
私たちの体は、脳や神経を使って腕を動かしたり痛み・痒みを感じたりする神経系や、細胞が栄養素を利用したり、調節する代謝系、体を病原体など外敵から守る免疫系、血液が適切に体中に行き渡るための循環系など、様々なシステムから成り立っています。従来の生命科学研究はそれぞれのシステムの中で、詳細な仕組みが別々に研究されてきました。本研究では、別々のシステムをまたいで、免疫系が代謝系の中の脂質を代謝調節する機能を利用して、炎症を収束させる仕組みがあることを明らかにしました。
免疫細胞を含む全ての細胞において、脂質の一種であるコレステロールは細胞の活動に必須な物質です。細胞内のコレステロールが不足すると、コレステロールの合成が活発になり、濃度が適切に維持される仕組みがあります(図1)。この仕組みに重要な役割を果たす物質として、コレステロールとコレステロールが酸化されてできるオキシステロール(注1)があります。同じ仕組みは免疫細胞にもあると考えられています。
今回、私たちは免疫細胞の一つであるCD4陽性T細胞(注2)が、25-水酸化コレステロール(25OHC、注3)を分泌することを見つけました(図2)。25OHCはオキシステロールの一種です。分泌された25OHCは周囲の免疫細胞に作用し、コレステロールの濃度調節機構を介してコレステロール合成機能を弱め、コレステロールの枯渇状態を引き起こしました(図2)。その結果、炎症を引き起こす免疫細胞がその活動に必要なコレステロールを確保することができず、細胞死に陥ることで、炎症が収束することを明らかにしました(図3)。この基礎研究の成果は、炎症を伴う疾患の新しい治療法の開発につながる成果です。
図1
コレステロール合成能力は細胞内のコレステロールとオキシステロールの濃度によって調整がされており、細胞内コレステロールの濃度が適切に保たれている。
図2
(上)オキシステロールが細胞に作用するとオキシステロールが過剰であると判断され、コレステロール合成が止まる。オキシステロールが過剰であり続け得るため、コレステロール合成が開始されず、コレステロールが不足する結果、細胞が死滅する。(下)IL-27が作用したT細胞(ピンク色)はCh25h(緑)を作る。Ch25hは細胞内のコレステロールを25-水酸化コレステロール(25OHC、水色)に変換し、25OHCは細胞外に分泌される。25OHCの作用を受けた細胞(青色)はコレステロールが不足し死滅する。
図3
(下)リンパ節から来たT細胞は、IL-27の作用を受けると皮膚の中でCh25hを作り、25OHCを分泌する。周囲にいる活性化したT細胞は死滅する一方で、活性化していないT細胞は死滅しない。(上)皮膚炎を起こしているT細胞は活性化しているが、25OHCの作用で死滅し、その結果、炎症が収束する。炎症と無関係のT細胞は、影響を受けずに残ると考えられる。
研究の背景
コレステロールは私達の細胞の活動に必要な構成要素です。コレステロールは体内の酵素によりオキシステロールに代謝されます。細胞内のコレステロールとオキシステロールの量が増えると、コレステロールの合成が止まり、細胞内コレステロール濃度が適正に保たれる仕組みが知られています(図1)。
一方、体内で生じた炎症は様々な仕組みで適切に収束されることで、組織に余計な損傷を与えることなく消えていきます。例えば感染症では、ウイルスや細菌などの病原体を排除するために炎症が生じますが、炎症を収束する適切な仕組みが存在するため、病原体をきちんと排除しながらも、適切なタイミングで炎症が落ち着き、組織は正常な状態に戻ります。インターロイキン-27(IL-27、注4)は、この炎症を収束させる機構の一つとして重要なサイトカインです。例えば、IL-27を欠失したマウスでは、感染症の際に、病原体を排除するために炎症が必要以上に生じて、その結果組織が不必要に損傷を受けることが知られています。しかし、このIL-27が炎症を収束させる仕組みは、完全には理解されていませんでした。
研究成果
本研究では、まず、IL-27がCD4陽性T細胞に作用すると、T細胞がコレステロール25-水酸化酵素(Ch25h)という酵素を作り、その代謝物である25-水酸化コレステロール(25OHC、オキシステロールの一種)を分泌することを示しました(図2)。次に、25OHCを活性化したCD4陽性T細胞に作用させると細胞が死滅しました。炎症と直接関係するT細胞は一般的に活性化しています。一方、活性化していないT細胞(すなわち炎症と無関係)ではこの作用は観察されませんでした(図3)。
次に、25OHCの作用を受け、死滅していくT細胞を調べると、細胞のコレステロール合成機能が著しく低下しており、T細胞がコレステロールを作り出すことができない状態にあることが分かりました。そこで、コレステロールを外から補充すると細胞の死滅を回避できたことから、25OHCによるT細胞の死滅は、細胞内のコレステロールが不足するために生じていることが分かりました。
次に、皮膚の表皮細胞を攻撃する自己反応性CD4陽性T細胞が皮膚炎を起こす動物モデルを用いて、生体内でのCh25hの機能を検証しました。この皮膚炎モデルでは皮膚に入り込んだT細胞がCh25hを作ることが確認されましたが、皮膚の所属リンパ節にいるT細胞では確認されませんでした。つまり、皮膚炎を起こしている場所にいるT細胞にCh25hが誘導されると考えられました(図3)。次に、このT細胞からCh25hを欠失させると、皮膚炎が増悪しました。
以上より、IL-27はCh25hを作るCD4陽性T細胞を炎症の場に誘導し、25OHCの分泌を促します。そして、分泌された25OHCは周囲の炎症に直接関連する活性化した免疫細胞に作用し、免疫細胞のコレステロールを不足させることで細胞を死滅させ、その結果、組織の炎症が収束していく仕組みが存在すると考えられました(図3)。
本研究の意義・今後の展開
これまでの研究では、免疫系や代謝系に関して、別々に研究がなされ、それぞれの役割が別々に理解されてきました。代謝系の従来の研究において、オキシステロールを介した細胞内コレステロール濃度の調節機構は、多くの細胞で機能している脂質代謝調節の仕組みとして以前から知られてきましたが、コレステロールの濃度を調節する本来の目的以外の役割は知られていませんでした。今回の研究成果は、炎症を収束させるためにコレステロール調節機構を免疫機能が利用しているという新しい仕組みを見つけ、免疫系と代謝系の接点を明らかにした点で、私たちの体の仕組みを理解するうえで大きな前進と考えられました。
また、25OHCによる細胞を死滅させる作用が、活性化したT細胞のみに観察される理由として、活性化したT細胞は細胞分裂が盛んで、その細胞機能を維持するためにコレステロールの需要が高い状態にあることが考えられます。25OHCの作用により自らコレステロールが作れなくなった状態では、この高い需要を満たせなくなるために、細胞機能が維持できずに死滅すると考えられます。一方、活性化していないT細胞はコレステロールの需要は高くないため、25OHCによる影響を受けにくく、細胞が死滅しにくい状況にあると考えられます。炎症の病態に直接関与している免疫細胞は活性化状態にあると考えられます。したがって、本研究で発見した仕組みをうまく利用できれば、病気を起こしている免疫細胞のみをうまく死滅させる治療法が開発できるかもしれません。炎症性疾患などに対して、従来の免疫に作用する治療法の多くは、病気と無関係な細胞にも作用することで、様々な副作用を引き起こします。そのような副作用の少ない治療法の開発が、本研究成果の利用により将来的に期待されます。
【用語解説】
(注1)オキシステロール
コレステロールに水酸基(-OH)が付き酸化された化合物の総称。
(注2)CD4陽性T細胞
T細胞は免疫機能の中心的役割を果たす免疫細胞の一種で、そのうちCD4分子を表面にもつT細胞のこと。抗体を作るB細胞に働きかけて、抗体の産生を促すほか、多様なサイトカインや生理活性物質を放出し、感染防御や自己免疫疾患などの様々な病態に関与する。
(注3)25水酸化コレステロール
オキシステロールの一種。コレステロールの25番目の炭素にOH基が付加されたもの(下図の赤下線部分)。
(注4)インターロイキン-27(IL-27)
サイトカインの一種。サイトカインは主に免疫細胞などが分泌する可溶性のタンパク質で、細胞外に放出された後に別の細胞に作用し、様々な生理活性を発揮する。
参考文献
Cholesterol 25-hydroxylase is a metabolic switch to constrain T cell-mediated inflammation in the skin
Takahashi H, Nomura H, Iriki H, Kubo A, Isami K, Mikami Y, Mukai M, Sasaki T, Yamagami J, Kudoh J, Ito H, Kamata A, Kurebayashi Y, Yoshida H, Yoshimura A, Sun HW, Suematsu M, O'Shea JJ, Kanno Y, Amagai M.
Sci Immunol. 2021 Oct 15;6(64):eabb6444. doi: 10.1126/sciimmunol.abb6444. Epub 2021 Oct 8.
左より:天谷雅行(皮膚科学教室教授)、高橋勇人(同准教授)
最終更新日:2022年2月1日
記事作成日:2022年2月1日
慶應発サイエンス
- 2024年
- 多発神経鞘腫を有する神経線維腫症2型(NF2)に対する初の免疫療法(臨床試験報告) 田村亮太、戸田正博(脳神経外科)
- CAR-T細胞療法の効果と安全性を高める人工サイトカイン受容体 籠谷勇紀(先端医科学研究所がん免疫研究部門)
- 医師と患者さんのコミュニケーションギャップを埋める患者報告アウトカムの活用を ~より患者さんのニーズに沿った治療の提案が可能に~ 池村修寛、香坂俊(循環器内科)
- 化学治療抵抗性乳がん細胞の代謝特性 山本雄広(医化学教室)、林田哲(一般・消化器外科)、末松誠(慶應義塾大学名誉教授)
- 網羅的なゲノム解析で成人女性の冷え症と関連する遺伝要因を発見 吉野鉄大(漢方医学センター)
- 汗の乳酸を測定するバイオセンサの低酸素トレーニングでの活用 勝俣良紀、岩澤佑治(スポーツ医学総合センター) 大川原洋樹(整形外科) 中島大輔(整形外科、久光製薬運動器生体工学寄付研究講座)
- 無症候性のSARS-CoV-2ワクチン接種者と非接種者における心筋18(18F)fluorodeoxyglucose(FDG)集積の比較 中原健裕、岩渕雄、冨田快、志賀哲、陣崎雅弘(放射線診断科)
- 精神科診療におけるオンライン診療は対面診療と同等の治療効果であることを国内19機関が参加した非劣性試験で証明 木下翔太郎、岸本泰士郎(ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座)
- 骨の端にある特殊な血管構造を発見 久保田義顕(解剖学教室)
- ジスキネジア(体のクネクネ、口のモゴモゴ)はなぜ起こる? 阿部欣史、田中謙二(先端医科学研究所・脳科学研究部門)竹内啓善(精神・神経科)
- 原発性硬化性胆管炎に対するバクテリオファージを用いた新規治療の可能性 市川将隆、中本伸宏、金井隆典(消化器内科)
- 2023年
- 心臓由来コラーゲンによるヒト人工心筋組織の成熟化 谷英典(循環器内科、心臓病未来治療学共同研究講座)小林英司、遠山周吾(循環器内科)
- iPS細胞はそのヒトを映す「鏡」―筋萎縮性側索硬化症(ALS)の克服に向けて― 森本悟、岡野栄之(生理学教室)
- 関節リウマチにおける生物学的製剤開始時のメトトレキサート減量試験 玉井博也、金子祐子(リウマチ・膠原病内科)
- アミノ酸の左右のバランスを決める仕組みを解明 権田裕亮、笹部潤平(薬理学教室)
- 頸動脈小体腫瘍の原因遺伝子の特徴と発症の仕組みを解明 吉浜圭祐、小澤宏之(耳鼻咽喉科)
- コロナ制圧タスクフォースによるCOVID-19重症化遺伝子DOCK2の同定と機能解析 南宮湖(感染症学教室)、中鉢正太郎(呼吸器内科)
- 社交不安症のある自閉スペクトラム症者への人型ロボット介入は社交不安の軽減や発話への自信につながることが示唆された 吉田篤史(精神・神経科)
- 未知の脳領域「前障」の形成過程を解明 大島鴻太、仲嶋一範(解剖学教室)
- 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)における肝細胞がん発生リスク診断法の開発 藏本純子、新井恵吏、金井弥栄(病理学教室)
- 近視進行メカニズムの分子細胞生物学的理解の進歩 栗原俊英(眼科)
- single cell RNA-seqデータの普遍的な特徴を抽出することに成功 -疾患解析データの本質を捉えることが可能に- 岡野雄士(医学部5年)、加瀬義高、岡野栄之(生理学教室)
- アミロイドPET検査とタウPET検査の併用により認知症診療の診断、治療が大きく改善する可能性 伊東大介(生理学教室)
- 2022年
- 「オメガ3脂肪酸」由来代謝物が難病肺高血圧症の病態を調節する機構を解明 守山英則、遠藤仁(循環器内科)
- 大腸の慢性炎症(潰瘍性大腸炎)に対するこれまでにない治療機序の解明に成功 筋野智久(内視鏡センター)
- 治療抵抗性統合失調症の興奮抑制バランスの異常とニューロモデュレーションを用いた新規治療法の開発 和田真孝(精神・神経科)
- 大腸がんに対する薬の効果を予測するオルガノイド培養技術を開発 〜正常な「ミニ臓器」の培養効率を飛躍的に改善〜 高野愛、佐藤俊朗(坂口光洋記念講座(オルガノイド医学))
- 乳がん治療中のQOL維持のため症状把握にLINEを活用 林田哲、北川雄光(一般・消化器外科)
- 血管により硬い歯がつくられる仕組みを解明 久保田義顕(解剖学教室)
- 原因不明の重症新生児に対する迅速な網羅的遺伝子解析 武内俊樹(小児科)
- ヒトサイズに近いバイオ人工肝臓を使った移植実験に世界で初めて成功 ~臓器再生医療の実現化を加速~
八木洋、北川雄光(一般・消化器外科) - 成人T細胞白血病リンパ腫のゲノム異常の全体像を解明
木暮泰寛、片岡圭亮(血液内科) - 免疫機能がコレステロール調節機構を利用し炎症を収束させる仕組みを解明 高橋勇人、天谷雅行(皮膚科)
- 疲弊したCAR-T細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつCAR-T細胞の作製に成功 安藤眞、吉村昭彦(微生物学免疫学教室)
- 2021年
- 新生児線状IgA水疱性皮膚症 ~発生メカニズムの解明~
江上将平、山上淳、天谷雅行(皮膚科) - 大腸に小腸の機能をもたせる細胞移植技術を開発
杉本真也、佐藤俊朗(坂口光洋記念講座(オルガノイド医学))、小林英司(循環器内科) - さまざまな動物種から高品質のiPS細胞を作製することに成功
吉松祥、岡野栄之(生理学教室) - 免疫の暴走を開始時に防ぐ仕組みを解明
竹馬俊介、吉村昭彦(微生物学免疫学教室) - 光照射とゲノム編集で妊娠をピンポイントに調節することに成功
丸山哲夫(産婦人科) - 毎日1時間の水素吸入が自律神経のバランスを整え、降圧効果を発揮 多村知剛(救急科)、佐野元昭(循環器内科)、小林英司(ブリヂストン臓器再生医学寄附講座)
- 血管とリンパ管の独立性が維持される仕組みを解明 久保田義顕(解剖学教室)
- 潰瘍性大腸炎治療薬の青黛が肺高血圧症を起こすメカニズムを解明
平出貴裕、片岡雅晴、福田恵一(循環器内科)、寺谷俊昭、金井隆典(消化器内科) - 新たな糖尿病治療薬の効果を現場で検証する~SGLT2阻害薬に関する多国籍共同解析~ 香坂俊(循環器内科)
- 新生児線状IgA水疱性皮膚症 ~発生メカニズムの解明~
- 2020年
- 心血管病のバイオマーカーと血漿アルブミンが究極の長寿と関連 ~スーパーセンチナリアンの生物学的特徴~
新井康通、岡野栄之(百寿総合研究センター) - 新しいがんイメージングDIIFCO法の開発~がん微小環境を三次元レベルで解析可能に~
田中伸之、大家基嗣(泌尿器科) - オラネキシジンによる消毒で⼿術部位感染を半減
竹内優志、尾原秀明(一般・消化器外科) - 精神神経疾患の関連分子が神経細胞を正しく配置させるしくみを発見
廣田ゆき、仲嶋一範(解剖学教室) - シェーグレン症候群の唾液腺における自己抗体産生
竹下勝(リウマチ・膠原病内科) - 肺動脈の発生を染めて先天性心疾患の病態を探る
石崎怜奈、内田敬子、山岸敬幸(小児科) - 不安症患者さんに対してマインドフルネスの効果が示されました 二宮朗(精神・神経科)
- 尿酸降下薬による腎保護メカニズムの解明
~質量分析イメージングによる腎代謝解析~
藤井健太郎、宮下和季(腎臓・内分泌・代謝内科) - 汗孔角化症の発症メカニズムを解明
〜日本人の400人に1人が発症素因を持つことが明らかに〜 久保亮治(皮膚科)
- 心血管病のバイオマーカーと血漿アルブミンが究極の長寿と関連 ~スーパーセンチナリアンの生物学的特徴~
- 2019年
- 心停止患者から提供された臓器を水素ガスによって移植可能な臓器へと蘇生させる新たな技術の開発に成功
佐野元昭、小林英司(水素ガス治療開発センター) - 肝臓の炎症を抑制する免疫細胞を発見~急性肝不全に対する新たな治療法の開発に期待~
幸田裕造、中本伸宏、金井隆典(消化器内科) - 関節リウマチの病態に関わるT細胞の詳細解析
竹下勝(リウマチ・膠原病内科) - 加齢に伴う神経新生の低下機構を解明
~老化による脳萎縮を部分的に防ぐことに成功~
加瀬義高、岡野栄之(生理学) - 根気を生み出す脳内メカニズムの発見
~粘り強さは海馬とセロトニンが制御する~
吉田慶多朗、田中謙二(精神・神経科) - ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)による腎保護作用のメカニズム
田島敬也、脇野修、伊藤裕 (腎臓・内分泌・代謝内科) - 心電図からカテーテル治療の要否を判断するAIの開発
後藤信一、佐野元昭(循環器内科) - 「豊かな環境」によるドライアイ予防・改善の可能性 佐野こころ(眼科学)
- ヒト上皮幹細胞の新規培養技術の開発
藤井正幸、佐藤俊朗
(坂口光洋記念講座(オルガノイド医学)) - 新しい分子イメージング法による高血圧症の原因解明
杉浦悠毅、西本紘嗣郎(医化学) - 脳梗塞における神経症状回復を促す新規免疫細胞の発見 伊藤美菜子、吉村昭彦(微生物学・免疫学)
- 顕微鏡で観察するがん免疫の世界とその分類 紅林泰、坂元亨宇(病理学)
- 記憶・学習のしくみを理解し、操作するための新しい技術
掛川渉(生理学) - ヒト多能性幹細胞から高効率に骨格筋を分化させる方法
秋山智彦、洪実(坂口光洋記念講座(システム医学))
- 心停止患者から提供された臓器を水素ガスによって移植可能な臓器へと蘇生させる新たな技術の開発に成功
- 2018年
- 抗菌薬の隠された作用のメカニズムの解明~薬剤耐性対策につながる成果~
南宮湖、石井誠(呼吸器内科) - iPS細胞技術を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態解析と創薬研究
藤森康希、岡野栄之(生理学) - 10億個のヒトiPS細胞由来の心室筋細胞を一度に作製する方法の開発
遠山周吾、藤田淳 (循環器内科) - 横紋筋融解症に続発する腎不全の新たなメカニズムの解明
大久保光修、平橋淳一(総合診療教育センター) - iPS細胞を用いた胎児の形態異常の解明
奥野博庸(生理学) - 紫光(バイオレットライト)の成人強度近視に対する近視進行抑制の可能性
鳥居秀成、根岸一乃(眼科) - 口腔には腸管に定着すると免疫を活性化する細菌がいる
本田賢也、新幸二(微生物学・免疫学) - 新しい遺伝子発現システムによる心筋細胞の誘導と心臓再生への応用
梅井智彦、家田真樹(循環器内科) - 広汎性子宮頸部摘出術後妊娠における残存頸管長と早産リスクの関連は?
宮越敬(産婦人科) - リン代謝を制御するものは老化を制御する
宮本健史(整形外科) - DNAメチル化解析による脊髄移植後の腫瘍化の原因解明
飯田剛(整形外科)
- 抗菌薬の隠された作用のメカニズムの解明~薬剤耐性対策につながる成果~
- 2017年
- HDLコレステロールが低い日本人の冠動脈疾患死亡リスク
平田 匠(百寿総合研究センター) - 細胞周期の異常はがんの進展にとって敵にも味方にもなる
石澤丈(先端医科学研究所) - 脳梗塞後の炎症が収まる仕組みの解明と治療への応用
七田 崇、吉村 昭彦(微生物学・免疫学) - 腹外側線条体の神経細胞が意欲の維持に関わる
滝上紘之(生理学、精神・神経科) - 非小細胞肺がんで使用される分子標的薬の耐性化メカニズムの解明
額賀重成(呼吸器内科) - 内耳性難聴に対するiPS創薬研究-新規病態の発見と治療薬の同定-
藤岡 正人、細谷 誠(耳鼻咽喉科) - 食べ過ぎが糖尿病や心血管疾患の発症を起こすメカニズムを解明
白川公亮(循環器内科) - バルプロ酸への胎内曝露が胎児の大脳皮質形成を障害する
藤村公乃(小児科) - 血液を作る幹細胞がストレスを受けて増殖する仕組みを発見
雁金大樹(血液内科) - 間葉系幹細胞の免疫性線維化における役割
小川葉子(眼科)、森川暁(歯科・口腔外科) - 肥満に伴う大腸マクロファージによる炎症が糖尿病発症につながる
川野義長(腎臓・内分泌・代謝内科) - 眼球内の不要となった血管を退縮させる仕組み
久保田義顕(機能形態学)
- HDLコレステロールが低い日本人の冠動脈疾患死亡リスク
- 2016年
- iPS細胞を高品質かつ高効率に作製する方法の開発
國富晃(循環器内科) - MIRAGE症候群の発見
鳴海 覚志、長谷川奉延(小児科) - 日本における認知症の社会的コスト
佐渡充洋(精神・神経科) - 神経細胞の興奮の起こりやすさを制御する新しいメカニズムを解明
松田恵子(生理学) - 新規筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスの樹立に成功
椎橋 元(神経内科) - 脳や脊髄の「ミエリン」をMRIで可視化する新技術
中原 仁(神経内科) - 椎間板変性に対する新規治療薬の開発
藤田順之(整形外科) - 乳酸アシドーシスの新規治療法の開発
南嶋洋司(医化学) - 本来の位置にたどり着けない神経細胞が及ぼす脳への影響
久保健一郎(解剖学) - 百寿者から探る健康長寿の秘訣
新井康通(百寿総合研究センター) - iPS細胞から神経細胞を作り分ける新技術
今泉研人(医学部5年) - 腸管免疫の恒常性における腸内細菌の役割
柏木一公(微生物学・免疫学)
- iPS細胞を高品質かつ高効率に作製する方法の開発
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 尿細管-糸球体連関:糖尿病性腎症の新しい発症メカニズムの解明
長谷川一宏(腎臓・内分泌・代謝内科) - 神経幹細胞を作る
赤松和土(生理学) - 難聴に対する、薬剤を用いた内耳有毛細胞の再生医療
藤岡 正人(耳鼻咽喉科) - 脳・脊髄のガン(グリオブラストーマ)に対する新たな分子標的治療戦略
岩波 明生(整形外科) - がん幹細胞におけるCD44vを介した治療抵抗性の獲得メカニズム
永野 修(先端医科学研究所) - ヒトES・iPS細胞からつくった心筋細胞で心臓病を治すには?
遠山周吾(循環器内科) - 造血幹細胞を老化から守る代謝制御メカニズム
田久保 圭誉(発生・分子生物学) - 重症喘息に効く新しい薬を創る! -オメガ3脂肪酸の抗炎症作用-
宮田 純(呼吸器内科) - 血漿アミノ酸プロファイルを用いたIBDバイオマーカーの確立
久松理一(消化器内科) - がん血管のみではたらく血管増殖メカニズム
久保田義顕(総合医科学研究センター)
- 尿細管-糸球体連関:糖尿病性腎症の新しい発症メカニズムの解明
- 2012年