音声ブラウザ専用。こちらよりメニューへ移動可能です。クリックしてください。

音声ブラウザ専用。こちらよりメインコンテンツへ移動可能です。クリックしてください。

KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
お探しの病名、検査法、手技などを入れて右のボタンを押してください。
慶應義塾
HOME
病気を知る
慶應発サイエンス
あたらしい医療
KOMPASについて

ホーム > 検査を知る > 皮膚科検査 > スクラッチテスト

スクラッチテスト

すくらっちてすと

概要

スクラッチテストは、じんましんやアナフィラキシー※などの即時型アレルギーの原因を探る検査です。方法としては、まず皮膚表面にアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)を含んだ試料を付着させます。アレルゲンを皮膚内に吸収させるため、その部位の皮膚表面を針で引っ掻き、15分後以降の反応を見ます。

※アナフィラキシーとは、急性のアレルギー反応の一つで、じんましんなどの皮膚症状だけでなく、唇の腫れ、口の中の違和感、呼吸困難、吐き気、腹痛、下痢、めまい等の様々な症状を伴います。血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとアナフィラキシーショックと言って、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうこともあります。

  • 試料としては、原因として頻度の高い食物、花粉、カビなどの検査専用の試薬を用います。また、専用の試薬がない場合には、個々の患者さんのアレルギーの原因として考えられるものを実際にご持参いただき、検査に用いる場合もあります。スクラッチテスト予約時に担当医とご相談ください。
  • スクラッチテストをご希望の方はまず午前中の一般外来を受診ください。担当医が検査の必要性を検討した上で、薬疹・アレルギー外来外部リンク(木曜午前のみ)の予約をいたします。
  • なお、過去に重篤な症状を起こしたことがある場合や多数の原因の検査をご希望の場合は、入院の上、検査を行う必要があります。予約時に担当医が確認させていただきます。ご了承ください。

検査を受ける前に

  1. 検査を申し込みする前に、現在服用されている内服薬を確認してください。
    アレルギー反応を抑える薬(プレドニゾロン、セレスタミンなどのステロイド、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、一部の花粉症・喘息の治療薬)や、アレルギー反応を増強させる可能性のある薬(解熱鎮痛薬の一部)を服用されている方は、正確な判定のためには検査約数日前~検査終了まで薬を飲むのをやめていただくのが望ましいです。ただし、検査を施行する重要性/内服薬を継続する必要性によっては、内服中でも検査を行う場合があります。詳細については予約時に担当医にご相談ください。
  2. スクラッチテストは、アナフィラキシーショックなどの症状を起こす可能性もあり、危険も伴うため、担当医から検査の必要性、危険性の説明を受け、十分ご理解ください。

検査の実際

  1. アナフィラキシーなどの症状を起こす場合に備えて点滴を入れます。
  2. 主に前腕の皮膚表面に試薬液を滴下後、皮膚表面を針で軽く引っ掻き、傷をつけます。
  3. 15~30分後に判定を行います。場合によってはもうしばらく様子を見ることや、24時間後や48時間後に判定を行うこともあります。

検査後の注意

検査終了後、じんましんなどの皮膚症状、吐き気、気分不快、呼吸困難、めまい、動悸などが出現した場合は、直ちに当直医に連絡して指示を受けてください。

文責: 皮膚科外部リンク
最終更新日:2017年2月21日

▲ページトップへ

慶應義塾HOME | 慶應義塾大学病院