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頚椎疾患とは

けいついしっかんとは

概要

頚椎は頭部と体幹の間に位置し、生命を維持する脳幹下部と手指や下肢の機能をつかさどる神経(頚髄)をその中に保護しています。したがって、頚椎の異常や障害は、しばしば重大な日常生活動作の障害をもたらします。

頚椎は第1頸椎から第7頸椎まで存在し、第1頸椎と第2頚椎は頸部の回旋運動を担い、第3頸椎から第7頸椎は前屈や後屈運動を主に担当します。頚椎と頚椎の間には、椎間板と呼ばれる軟骨のクッションが存在します。中高年になると椎間板が傷んでくる変化は誰にでも生じます。さらにその程度が進行すると、骨棘(骨のとげ)や椎間板の突出、更には脊髄後方に存在する黄色靭帯の肥厚が生じ、脊髄が圧迫を受ける原因となります。頚部の神経組織は大きく分けて脊髄(頚髄)とそこから枝分かれする8本の神経根から構成されます。神経根は腕神経叢と呼ばれる神経の束を形成し、腕や手指の運動と感覚をつかさどっています。

頚椎によって構成される神経の通り道のことを脊柱管と呼びます。脊柱管の前後径は男性で16mm、女性で15mm程度ですが、日本人は欧米人と比較して、脊柱管前後径が小さい方が多いことが知られています。脊柱管前後径が小さい場合、少しの頚椎の変形が神経障害につながるため、日本人は欧米人に比較して脊髄障害を発症する確率が高く、頚椎・頚髄疾患に対する新しい知見の多くが日本から欧米に発信されています。

図

症状

神経に由来する症状は神経根症状と脊髄症状に分けられます。神経根が障害された場合には、片側の腕や肩甲骨の裏側に放散する痛みやしびれ、さらに脱力や筋肉がやせるといった症状が生じます。一方、脊髄が障害された場合には、手指の巧緻運動障害(指の細かな動きがしにくい、グーパーが素早くできない)・痙性歩行(つまずきやすい・歩行がぎこちない・ふらつく)・膀胱直腸障害(頻尿・開始遅延・失禁)が生じます。神経根障害は自然経過で軽快することもありますが、重度な脊髄障害は早期に外科的治療を要します。

診断

一般に単純X線検査、CT検査、MRI検査、脊髄造影検査などが施行されます。最終的には自覚所見、他覚所見、画像診断を包括的に評価し、診断に至ります。

治療

各論をご参照ください。

慶應義塾大学病院での取り組み

各論をご参照ください。

文責: 整形外科外部リンク
最終更新日:2018年1月15日

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