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ぬり薬

皮膚に直接薬を塗ることで、炎症(化膿・湿疹・痛みなど)を抑えるお薬です。

薬を直接病巣に塗れるので、病巣での治療効果の発現できる薬の量を決定しやすく、また、常時病巣を観察しながら治療できる利点があります。とはいえ、左の図の経路をたどり、薬が全身へ分布されるのは、『のみ薬』と同じです。使い過ぎると他の臓器に影響を及ぼす可能性がありますので、必ず医師の指示に従い使用してください。

ぬり薬にはどんな種類があるのですか?

ぬり薬には、軟膏、クリーム、ローション、ゲル、スプレー剤などがあります。同じ主薬でも剤形が変わると吸収や効果に差がみられることがあります。それぞれ、次のような特徴があります。

剤形

基剤

長所

短所

軟膏

油脂性基剤
(ワセリンなど)

皮膚保護作用
肉芽形成を助ける
皮膚柔軟作用
適用範囲が広い

べとついて洗い落としにくい
分泌物の除去作用がない

水溶性基剤
(マクロゴールなど)

水性分泌物を吸収し、除去する作用が強い
皮膚への浸透性が弱い
水洗性

乾燥作用がある

クリーム

水中油型

浸透性大
のび、塗布感がよい
水洗性

皮膚乾燥作用がある
刺激性軟膏より大

油中水型

水洗性が少しある
浸透性がやや大

ややべとつく

ローション

乳液状(水中油型)

目立たない
冷却感あり
水洗性
のびがよい

流れやすく、過量になることがある
皮膚乾燥作用がある
刺激性が軟膏・クリームより大
分離することがある

ゲル

ヒドロゲル

水性分泌物を吸収し、除去する作用が強い
皮膚への浸透性が弱い
水洗性

刺激性が軟膏・クリームより大

スプレー

主に水・アルコール類による
溶解液の噴霧剤

広範囲に使用しやすい
手を汚さず使える

可燃性
正常皮膚への拡大散布のおそれあり
投与量の不正確


薬はどのように塗ればいいのでしょうか?

ぬり薬を使用する前の注意!!
病変部を清潔に保ちましょう。薬を塗るときは手をきれいによく洗ってからにしてください。
また、入浴後や部分浴後に使用しましょう。(入浴に関して、せっけんの使用はどうすべきかなどについては医師の指示に従ってください。)皮膚に軟膏が残っている場合は、ぬるま湯で洗い流し、清潔なガーゼなどで水分を拭き取るか乾かしてから塗りましょう。軟膏によっては、オリーブ油で残っている軟膏を拭き取る必要がある場合があります。

ぬり方
軟膏のぬり方には主に次の3つの方法があります。

単純法:

指の腹などで皮膚外用薬剤を少量とり、薄く延ばして塗る方法です。

重層法:

患部に2種類の皮膚外用剤を順番に単純塗布またはリント布に1~3mmの厚さに延ばしたものを貼付する方法です。

密封法(ODT法):

ステロイド外用剤の使用方法の一つです。ステロイド外用剤を0.5~1mmに塗布した後、ポリエチレンフィルムで被い密封する方法です。

クリームは軟膏の単純法に準じ、病変部に刺激を与えないように薄くのばしてください。
ローションはよく振ってから使用してください。スプレーは使いすぎないよう、指示をよく守ってください。

皮膚からの薬の吸収について

ぬり薬は皮膚から吸収されて効果を発現します。そのため皮膚を透過することが重要です。吸収に影響する因子は様々で、薬の剤形、主薬の濃度、生体側の状況などにより異なります。

体の部位によって薬の吸収量は違う?

Feldmannらの報告によるとヒドロコルチゾンをワセリン基剤に混合した軟膏を体の各部位に塗布したところ、経皮吸収量に大きく差があることが分かりました。前腕に塗布した場合の吸収量を1とすると、頭皮や脇の下では3.5倍、首(前)では6倍、頬では13倍、陰嚢では42倍と高い吸収率となり、逆に角層の厚い足底では吸収率が低く0.14倍、手掌では0.83倍となっています。皮膚の厚さと薬物の吸収とは対応関係があることがわかります。

吸収量を考えたら、ステロイド外用薬はどう使えばいいの?

ステロイドの外用薬には軟膏・クリーム・ローションがあり、使用するときには患部の場所や症状に適した強さと剤形のものを選ぶ必要があります。また、決められた使用部位や回数、量を守ることも大切です。前で述べたように、体の部位によって薬の吸収率が異なるので、吸収率の高い部位では弱いステロイド薬が、吸収率が低い部位には強めのステロイド薬が選ばれます。使い心地がよいからと勝手に化粧の下地として顔に塗ったり、長期に連用すると、皮膚が萎縮して薄くなったり、赤くなるなどの副作用が強く出やすいので、注意が必要です。副作用を心配して薬を勝手に中止したりせずに、医師に相談しながら、指導のもと安全で効果的な使用を行ってください。

口内炎の塗り薬はどう塗ればいいの?

口内炎に塗る薬は、口の中の水分によってゼリー状に固まるような製剤になっています。

  1. 手を洗い、指先をきれいにして
  2. 口の中をすすいで奇麗にします。
  3. ティッシュペーパーで患部を軽く抑えるようにして周りの水分や唾液をぬぐいます。
  4. 患部を覆うだけの量の薬を指先にとり
  5. 鏡をみて、患部のまわりから覆うようにつけます。つけたあと、舌で触らないようにし、しばらくは、食べ物や飲み物を控えてください。食後や寝る前に塗るのがいいです。

文責:薬剤部外部リンク

最終更新日:2011年12月28日

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