音声ブラウザ専用。こちらよりメニューへ移動可能です。クリックしてください。

音声ブラウザ専用。こちらよりメインコンテンツへ移動可能です。クリックしてください。

KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
お探しの病名、検査法、手技などを入れて右のボタンを押してください。
慶應義塾
HOME
病気を知る
慶應発サイエンス
あたらしい医療
KOMPASについて

ホーム > くすりを知る > くすりを使うときに気をつけること > 納豆・クロレラ食品

納豆・クロレラ食品

ワルファリン(抗凝固剤)と納豆・クロレラ食品との相互作用

ワルファリンはビタミンK類似構造のクマリン誘導体で、ビタミンKに拮抗し、肝臓においてビタミンKが関与する血液の凝固因子がつくられるのを抑えて血を固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬です。

このくすりを服用中の患者さんは、他の薬と一緒に飲むとワルファリンの効き目が強く現れたり、逆に弱くなってしまうことがあり、特に注意が必要です。また、くすりだけでなく、食品のなかにもワルファリンと相互作用があるものがあります。その代表例が納豆やクロレラ食品といったビタミンKを多く含む食品です。

どうして?

ワルファリンを服用中は、ビタミンKの活性が抑えられた状態にあります。このときにビタミンKを多量にとるとワルファリンと拮抗して、その作用は減弱してしまいます。ビタミンKは脂溶性のビタミンの一つで緑色野菜に多く含まれますが、人の体内において、腸内細菌でも産生されます。

納豆に含まれる納豆菌は、少量でも(100g...1pack)腸の中で、ビタミンKの生合成を促進します。ビタミンKの働きをワルファリンでせっかく止めていたのに、納豆菌があとからじゃんじゃんビタミンKをつくってくれますのでワルファリンの効き目が悪くなってしまうのです。食べないようにしてください。ただし、納豆の原料である大豆のビタミンK含有量は多くないので問題はなく、同じようにねばねばした食品であるオクラ等も食べても大丈夫です。

この働きは何も納豆菌に限ったことではありません。緑黄色野菜や海藻類などは、ビタミンKを多く含んでいるので、納豆やクロレラ食品ほどではないにしろ、毎日たくさん食べるとワルファリンの作用が弱まってしまいます。

他にビタミンKが多く含まれる食品とは?

食品中のビタミンK量(μg/100g)
食品名食品名
野菜類 油脂 
ほうれん草(葉)478.5大豆油93.6
ほうれん草(茎)66.4マーガリン50.9
ブロッコリー205サラダ油147.9
ねぎ(緑)242.6オリーブ油42.1
ピーマン29.8飲料類 
春菊350緑茶21.4
しそ650紅茶11.6
藻類 豆類 
わかめ253みそ11.1
こんぶ67納豆345,952
ひじき329その他 
あま海苔1386クロレラ3,600
  アボガド8

参考:日本食品成分表(医師薬出版社)
青崎正彦他「呼吸と循環39,781,(1991)」
須田光明「日内会誌、82(2)、137(1993)」
日病薬誌vol.,33,no12,p93(1997) 

お酒は飲んでもよいか

納豆やクロレラ食品とは違い、アルコールはワルファリンの代謝に影響を及ぼし、その作用を減弱または増強することがあります。通常量であれば毎日摂取しても問題はありませんが、アルコール肝障害に陥るような大量摂取は避けてください。また、ワルファリンを服用するときは、アルコール摂取から6~7時間以上はあけてください。

文責:薬剤部外部リンク

最終更新日:2011年12月28日

▲ページトップへ

慶應義塾HOME | 慶應義塾大学病院