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脳腫瘍のワクチン療法

しんけいこうがしゅのわくちんりょうほう

はじめに

慶應義塾大学医学部脳神経外科では、脳腫瘍の患者さんに対して世界初の4つの免疫療法(ワクチン療法)の臨床試験を行っています。

1) 進行・再発難治性脳腫瘍に対するVEGFR1/2ペプチドワクチン
    脊索腫
    髄膜腫
    血管周皮腫・上血管芽腫・上衣腫
2) 進行性神経線維腫症2型に対するVEGFR1/2ペプチドワクチン
3) 初発の悪性神経膠腫に対するVEGFRVEGFR1/2ペプチドワクチン
4) 進行あるいは再発悪性神経膠腫に対するがんペプチド(6種)カクテルワクチン

以下、具体的な治療内容を紹介します。

進行・再発難治性脳腫瘍に対するVEGFR1/2ペプチドワクチン

この臨床試験では、腫瘍新生血管関連分子であるVEGFR1、VEGFR2由来の2種類のペプチドを用いたワクチン療法を施行します。VEGFRは、悪性神経膠腫をはじめ多くの癌の腫瘍新生血管に発現し、腫瘍の増殖に深く関与しています。これまで、他の癌腫および進行・再発悪性神経膠腫に対するVEGFRペプチドワクチンの臨床試験(文献1)が行われ、VEGFRペプチドを用いた免疫療法が、安全に投与可能で、かつ有効な症例があることが分かりました。
そこで、進行・難治性脳腫瘍の脊索種髄膜腫 (血管周皮腫・上血管芽腫・上衣腫)の患者さんを対象として、腫瘍新生血管を標的とした免疫療法であるVEGFRペプチドワクチンの臨床試験を実施しています。


図

臨床試験のため、適格基準、除外基準の照合が行われます。特に重要なことは、「HLA(ヒト白血球抗原)がA2402型A0201型、A0206型、A0207型であること」、「外来通院可能であること」、さらに「副腎ステロイド剤を使用していないこと」が挙げられます。具体的には、適格基準および除外基準を判定するために、当院へご来院の上、精査しますが、来院前に主治医と相談していただき、あらかじめHLA検査を行ってください(別項に記載)。

治療は臨床試験として行いますので、ペプチドワクチン自体の費用はかかりませんが、臨床試験中(12ケ月)当院では自費診療となり、画像、採血、再診料含め、約25万円程度の自己負担が予想されます。但し、病状の変化に伴い、当院での検査や治療が必要になった場合、さらに費用がかかる可能性があります。

進行性神経線維腫症2型に対するVEGFR1/2ペプチドワクチン

本臨床試験では、腫瘍新生血管関連分子であるVEGFR1、VEGFR2由来の2種類のペプチドを用いたワクチン療法を施行します。VEGFRは、悪性神経膠腫をはじめ多くのがんの腫瘍新生血管に発現し、腫瘍の増殖に深く関与しています。これまで、ほかのがん種および進行・再発悪性神経膠腫に対するVEGFRペプチドワクチンの臨床試験(文献1)が行われ、VEGFRペプチドを用いた免疫療法が、安全に投与可能で、かつ有効な症例があることが分かりました。そこで、進行性神経線維腫症2型の患者さんを対象として、腫瘍新生血管を標的とした免疫療法であるVEGFRペプチドワクチンの臨床試験を実施しています。


図

臨床試験のため、適格基準、除外基準の照合が行われます。特に重要なことは、「HLA(ヒト白血球抗原)がA2402型、A0201型、A0206型、A0207型であること」、「外来通院可能であること」、さらに「副腎ステロイド剤を使用していないこと」が挙げられます。 具体的には、適格基準および除外基準を判定するために、当院へご来院の上、精査しますが、来院前に主治医と相談していただき、あらかじめHLA検査を行ってください(別項に記載)。

治療は臨床試験として行いますので、ペプチドワクチン自体の費用はかかりませんが、臨床試験中(12ケ月)当院では自費診療となり、画像、採血、再診料含め、約25万円程度の自己負担が予想されます。但し、病状の変化に伴い、当院での検査や治療が必要になった場合、さらに費用がかかる可能性があります。

初発悪性神経膠腫に対するVEGFRペプチドワクチン

本臨床試験では、腫瘍新生血管関連分子であるVEGFR1、VEGFR2由来の2種類のペプチドを用いたワクチン療法を施行します。VEGFRは、悪性神経膠腫をはじめ多くのがんの腫瘍新生血管に発現し、腫瘍の増殖に深く関与しています。これまで、他のがん腫および進行・再発悪性神経膠腫に対するVEGFRペプチドワクチンの臨床試験(文献1)が行われ、VEGFRペプチドを用いた免疫療法が、安全に投与可能で、かつ有効な症例があることが分かりました。
そこで、初発悪性神経膠腫の患者さんを対象として、腫瘍新生血管を標的とした免疫療法であるVEGFRペプチドワクチンの臨床試験を実施しています。術後の標準治療である化学療法剤(テモゾロミド)と併用で行います。


図

臨床試験のため、適格基準、除外基準の照合が行われます。特に重要なことは、「HLA(ヒト白血球抗原)がA2402型、A0201型、A0206型、A0207型であること」、「外来通院可能であること」、「初期標準治療(放射線治療および同期テモダール)が終了していること」、さらに「副腎ステロイド剤を使用していないこと」が挙げられます。 具体的には、適格基準および除外基準を判定するために、当院へご来院の上、精査しますが、来院前に主治医と相談していただき、あらかじめHLA検査を行ってください(別項に記載)。

治療は臨床試験として行いますので、ペプチドワクチン自体の費用はかかりませんが、臨床試験中(12ケ月)当院では自費診療となり、投薬、画像、採血、再診料含め、約150万円程度の自己負担が予想されます。但し、病状の変化に伴い、当院での検査や治療が必要になった場合、さらに費用がかかる可能性があります。

進行あるいは再発悪性神経膠腫に対するがんペプチド(6種)カクテルワクチン

本臨床試験では、ゲノム包括的解析により同定された新規腫瘍抗原であるURLC10、DEPDC1、FOXM1、KIF20Aと腫瘍新生血管関連分子であるVEGFR1、VEGFR2由来の6種類のペプチドを用いたワクチン療法を施行します。4つの新規腫瘍抗原は、悪性神経膠腫において高発現していますが、正常組織ではほとんど発現していません。したがって、このワクチンにより誘導された免疫細胞は、腫瘍および腫瘍血管を特異的に攻撃します。 これまで他の癌腫に対するURLC10、DEPDC1、FOXM1、KIF20A ペプチドワクチンおよび進行・再発悪性神経膠腫に対するVEGFR(VEGFR1, VEGFR2)ペプチドワクチンの臨床試験(文献1)が行なわれ、これらのワクチンが安全に投与可能で、かつ有効な症例があることがわかりました。
そこで、進行・再発悪性神経膠腫の患者さんを対象として、6種ペプチドカクテルワクチンの臨床試験を施行しています。


図

臨床試験のため、適格基準、除外基準の照合が行われます。特に重要なことは、「HLA(ヒト白血球抗原)がA2402型であること」、「外来通院可能であること」、「初期標準治療(放射線治療および同期テモダール)が終了していること」、さらに「副腎ステロイド剤を使用していないこと」が挙げられます。 具体的には、適格基準および除外基準を判定するために、当院へご来院の上、精査しますが、来院前に主治医と相談していただき、あらかじめHLA検査を行ってください(別項に記載)。

治療は臨床試験として行いますので、ペプチドワクチン自体の費用はかかりませんが、臨床試験中(12ケ月)当院では自費診療となり、画像、採血、再診料含め、約50万円程度の自己負担が予想されます。但し、病状の変化に伴い、当院での検査や治療が必要になった場合、さらに費用がかかる可能性があります。


「HLAの検査法について」
HLAのタイプは「HLA研究所」で調べることができます。ご自分で口腔内を特殊な綿棒でこすって検査依頼できます。詳しい調べ方は、HLA研究所Webサイトにアクセスしていただき、「がんワクチン用HLA検査お申込みの方へ」をご参照ください。
※当院では、HLA研究所での検査結果のみを採用しております。 お手数ですが、ご自分で、あらかじめ上記研究所でHLAのタイプを精査 した上、当院へお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。また、来院時には必ずその結果をご持参ください。



問い合わせ先:慶應義塾大学医学部 脳神経外科(担当:戸田正博)
TEL 03-5363-3808

関連リンク

参考文献

  • Shibao S, Ueda R, Saito K, et al: A pilot study of peptide vaccines for VEGF receptor 1 and 2 in patients with recurrent/ progressive high grade glioma. Oncotarget 9 (30): 21569-21579, 2018

文責: 脳神経外科外部リンク
最終更新日:2019年5月22日

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