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ホーム > 病気を知る > 脳・脊髄・神経の病気 > 脳脊髄電気刺激療法(パーキンソン病、不随意運動、頑痛)

脳脊髄電気刺激療法(パーキンソン病、不随意運動、頑痛)

のうせきずいでんきしげきりょうほう(ぱーきんそんびょう、ふずいいうんどう、がんつう)

概要

脳深部刺激療法(DBS: deep brain stimulation)は、脳のペースメーカーのようなシステムを用いた治療法で、脳内の電極とこれに電流を与えるための前胸部皮下に置かれるパルス発生器(IPG)により構成されています。両者は前頭部から前胸部まで皮下を通じて延長コードで接続されます(図1)。脳内の電極先端の位置(刺激部位)は、疾患、症状により異なりますが、視床、淡蒼球内節、視床下核などと言われる脳の中心深部です。前胸部のIPGは、磁力を利用したコントローラにより皮膚上よりセッティングされ、症状の変化に対応した刺激部位や刺激パラメータの微妙な調整が可能となります。

図1 脳深部刺激療法

図1 脳深部刺激療法

適応となる疾患

DBSの適応は、不随意運動の領域では、進行性のパーキンソン病、振戦(パーキンソン病、本態性振戦、外傷後、脳卒中後振戦など)、書痙、斜頚、首さがり、腰まがり、眼瞼けいれん、Meigeメイジュ症候群などの局所性ジストニア、さらに全身性ジストニアなど、薬剤単独では治療が困難な不随意運動症です。
また、この電気刺激療法は、内服薬などでは治療困難な頑痛intarctable pain(耐え難い痛み)の中でも、特に求心路遮断痛deafferentation pain (知覚障害後に発症する痛み)に一定の効果があり、幻肢痛、腕神経叢損傷後疼痛、ヘルペス後疼痛などの末梢神経の損傷による遮断痛では脊髄電気刺激(SCS: spinal cord stimulation)を、

図2 脊髄刺激療法

図2 脊髄刺激療法

卒中後疼痛(視床痛)などの中枢神経の損傷による遮断痛では、視床、内包あるいは運動野皮質の脳電気刺激をおこないます。

慶應義塾大学病院での取り組み

慶應義塾大学病院脳神経外科での脳電気刺激療法の治療数は、この10年に260側(多くは両側刺激の症例)で、このうち70%が進行性パーキンソン病に対する治療です。パーキンソン病は、ドーパミンおよびそのアゴニストによる内服治療が著効しますが、投薬開始後5から10年で効果の低下と、副作用とされる日内変動、薬剤性ジスキネジア、精神症状などが出現します。このような進行性のパーキンソン病に視床下核DBSが著効を示すことがよく知られています。当科では、慶應義塾関連施設ばかりでなく、都内および近郊の内科、脳神経外科、整形外科の先生からの紹介を受けて治療を行ってきました。受診ご希望の方は、脳神経外科月曜日午前初診外来にご紹介いただくようお願いいたします。

文責: 脳神経外科外部リンク
最終更新日:2013年10月21日

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