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絨毛性疾患

じゅうもうせいしっかん

概要

妊娠時に子宮にできる胎盤の構成細胞のひとつである絨毛細胞という細胞の異常な増殖によって生じる病気の総称です。絨毛性疾患は胞状奇胎、侵入胞状奇胎、絨毛癌、胎盤部トロホブラスト腫瘍、類上皮性トロホブラスト腫瘍、存続絨毛症の6つに分類されます。絨毛細胞の増殖を反映して、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)という正常妊娠のときに上昇するホルモンが、異常高値を示すことが多いです。絨毛性疾患の多くは妊娠をきっかけとして発症してきます。妊娠がわかった初期の段階から定期的に病院に通院することが大切です。

  1. 胞状奇胎:肉眼的に絨毛がのう胞化(袋状に腫れる)して認められるものをいいます。
  2. 侵入胞状奇胎:胞状奇胎が子宮の筋肉や血管に侵入するものをいいます。
  3. 絨毛がん:絨毛細胞からなる悪性腫瘍です。
  4. 胎盤部トロホブラスト腫瘍:着床部の中間型栄養膜細胞に類似した腫瘍細胞が子宮に腫瘤(腫れもの)を形成する稀な病気です。
  5. 類上皮性トロホブラスト腫瘍:絨毛膜部の中間型栄養膜細胞に類似した腫瘍細胞が子宮に腫瘤(腫れもの)を形成する稀な病気です。
  6. 存続絨毛症:妊娠後のhCG値の測定や画像診断などが行われ、絨毛性疾患が疑われるが、病巣の組織所見が得られないか、得られてもその所見が不明確なために診断を確定しえないものをいいます。
図

症状

妊娠兆候(つわりなど)、不正性器出血、高血圧、浮腫(むくみ)、蛋白尿などがありますが、本疾患に特徴的な症状はありません。

診断

病理学的診断(子宮内容除去術を行って得られた組織の肉眼的あるいは病理組織学的検索、細胞遺伝学的解析など)、画像診断(MRI検査、超音波検査など)、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン:絨毛細胞で合成されるホルモンで妊娠検査薬としても用いられています)の測定などを行います。

治療

当科では患者さんの個々の病態に応じた集学的治療を実施しています。

  1. 手術: 子宮内容除去術。場合により子宮摘出術が行われます。
  2. 化学療法: 抗がん剤を用いて体内の絨毛細胞の増殖抑制を狙って全身療法として行います。

治療後も、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)測定などを含む定期的な経過観察が重要です。

文責: 婦人科外部リンク
最終更新日:2014年10月14日

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