子宮鏡検査
しきゅうきょうけんさ
概要
子宮鏡検査(ヒステロスコピー)とは、子宮筋腫(とくに粘膜下筋腫とよばれる子宮内腔に発生する筋腫)、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮体がんなどの疾患、また子宮体がん検査(細胞診)にて疑陽性の症例などを対象として、これらの病変の子宮内における存在や広がりを観察するための内視鏡検査です。子宮の奥にできる子宮体がんについては、子宮の奥の観察のみならず、子宮の入口に近い頸部にまでがんが進んでいるか否かを診断するため、画像検査であるMRI検査とならんで重要な検査となります。
月経がある年代の患者さんの場合、月経周期によっては正確な所見が得られにくくなるので、月経終了直後から排卵期までの増殖期に検査を施行するのが良いです。
検査の実際
この検査は原則無麻酔で外来にて行っています(予約制:子宮鏡外来)。
検査時間は約5~10分間程度で、子宮内の病変はモニターテレビに映し出され、写真として記録されます。
文責:
婦人科
最終更新日:2016年10月26日