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下肢痛

かしつう

概要

下肢の痛みの原因は、1)腰椎疾患(椎間板(ついかんばん)ヘルニア、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、腰椎すべり症など)、2)末梢血行障害(まっしょうけっこうしょうがい)(閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)、バージャー病、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう))、3)末梢神経障害(まっしょうしんけいしょうがい)(糖尿病性、アルコール性、薬剤性など)、4)複合性局所疼痛症候群(ふくごうせいきょくしょとうつうしょうこうぐん)などがあります。

症状

腰椎疾患由来の下肢痛は、いわゆる坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)とよばれ、神経が椎骨や椎間板に圧迫されて、下肢や臀部に放散するしびれや痛みが生じます。代表的な疾患に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があります。
末梢血行障害のうち、閉塞性動脈硬化症は、下肢の太い動脈が、動脈硬化により閉塞して、血行が悪くなるため、下肢の冷え、チアノーゼ(皮膚の色が紫色になる現象)、間歇跛行(かんけつはこう:休み休みでないと歩けない状態)などの症状がでます。
末梢神経障害では、おもにすねから足の指先にかけて、びりびりとした痛みや、焼けるような痛みがでます。

診断

腰椎レントゲン、MRI、血管造影などを行います。

治療

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(ロキソプロフェン(商品名:ロキソニンTM)、ジクロフェナク(商品名:ボルタレンTM))は、局所の炎症を抑え、痛みを軽減する働きがあります。長期の服用で、胃炎や胃潰瘍、腎機能障害などの副作用がでることがあるため、注意が必要です。
非ステロイド性抗炎症薬が効きにくい、神経が原因と考えられる痛みに有効な薬もあります。抗けいれん薬(プレガバリン(商品名:リリカTM)、ガバペンチン(商品名:ガバペンTM)は、びりびりと電気が走るような神経の痛みを抑える働きがあります。抗うつ薬(ノリトリプチリン(商品名:ノリトレンTM)、アミトリプチリン(商品名:トリプタノールTM)、デュロキセチン(商品名:サインバルタTMなど)は、脳や脊髄での痛みの信号の伝わり方を変えることで、脳での痛みの感じ方を軽くすることができます。

神経ブロック療法

  1. 腰部硬膜外(ようぶこうまくがい)ブロック
  2. レントゲン透視下神経根ブロック
    このブロックは、腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症による下肢や臀部に放散するしびれや痛みに対して行います。レントゲンをみながら、痛みの原因となる神経根の位置を確認しながら、局所麻酔薬と抗炎症剤(ステロイド)を注入します。
  3. 腰部交感神経節(ようぶこうかんしんけいせつ)ブロック
    このブロックは、腰部の交感神経節を、アルコールを用いて遮断します。この部位で、交感神経が遮断されると、下肢の血管が拡張し血流がよくなります。また、交感神経が過剰に興奮することで生じている痛みを軽くすることができます。
    末梢血行障害や複合性局所疼痛症候群などで、このブロックが有効な場合があります。
  4. 坐骨神経ブロック
    このブロックは、臀部や下肢に放散する痛みに対して行います。電気刺激や超音波で神経の位置を確認しながら、局所麻酔薬を注入します。

ラクツカテーテル法

腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄、脊椎手術後の慢性的に続く腰下肢の痛みやしびれは、神経の周りの微細な癒着(ゆちゃく)が原因の一つとして考えられています。 ラクツカテーテル法は、特殊なカテーテル(ラクツカテーテル)を使って、神経根周囲の微細な癒着(ゆちゃく)を剥離(はくり)していき、痛みやしびれを和らげていきます。

脊髄刺激電極埋め込み術(せきずいしげきでんきょくうめこみじゅつ)

この方法は、脊椎手術後痛や末梢血行障害による下肢痛、その他の難治性の下肢痛に対し、行うことがあります。

文責: 麻酔科外部リンク
最終更新日:2016年7月28日

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