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1号館(新病院棟)グランドオープン

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はじめに

いよいよ2018年5月7日、慶應義塾大学病院1号館(新病院棟)はグランドオープンの日を迎えます。完成した1号館は、建築面積8,800m2、延べ床面積74,600m2で地上11階地下2階の、免震構造を有する建物です。現在稼働中の1号館I期棟と今回のII期棟は完全に一体化する建物となります。

後ろ:2階エントランス吹き抜け 1号館と2号館を結ぶ連絡通路に続く木漏れ日をイメージした空間 手前:1号館北側(左)の向かいは総合医科学研究棟(右)

後ろ:2階エントランス吹き抜け
1号館と2号館を結ぶ連絡通路に続く木漏れ日をイメージした空間
手前:1号館北側(左)の向かいは総合医科学研究棟(右)

1号館は、地下1階から地上6階までの低層部に主に外来や検査部門が配置され、7階から10階の高層部には主に病棟が配置されます。ここに約800床の病床(ICUなどの集中治療室を含む)を設けました。各病棟階の1フロアには4つの病棟看護単位を設置し、それぞれが機能的に連結しあう構造となっています。これらに加えて国内最大級の規模となる中央手術室(ハイブリッド手術室など25室)をはじめ、CT、MRなどの放射線診断部門、血管内治療部門、放射線治療部門、内視鏡センター、輸血・細胞療法部、血液浄化・透析センター、病理診断部門などが1号館で稼働します。

慶應義塾大学病院が目指す4つのコンセプト

1号館(新病院棟)では、以下の4つのコンセプトを通じて、新たな取り組みを実現してまいります。

1.全ての医療チームが結集し、国民の健康増進と疾患制圧に貢献するクラスター診療の実現

クラスター診療とは、従来の診療科の枠組みを超えた疾患・臓器単位の医療チームによる診療のことです。1号館外来にクラスターとしての腫瘍センターと関連診療科を集約して配置します。また周産期・成育クラスターやこれまでの内科・外科の枠組みにとらわれない循環器系、神経系などの臓器・機能別外来を集約配置します。

病棟には消化器、呼吸器、循環器、周産期・成育クラスターおよび女性専用病棟を配置します。今回の新病院棟の特徴の一つである「女性専用病棟」は、病棟スタッフは原則として女性のみとします(医師以外)。女性らしさを意識したインテリアやアメニティに囲まれた空間となっています。

左:女性病棟スタッフステーション 右:産科病棟ラウンジ

左:女性病棟スタッフステーション 右:産科病棟ラウンジ

2.世界最先端の基礎臨床一体型医学の展開による国際医療拠点の創設

1号館5階の手術室フロアには、臨床に直結したセルプロセッシングセンター(細胞調整室)を新設し、心臓、脳神経、血液、眼などの疾患に対する再生医療を、より高度に行います。慶應医学・医療の得意分野を更に活性化させます。

3.災害に強い都市型地域医療の推進

インフラ設備強化の一環としてコジェネレーションシステム(ガスタービンによる発電)などを採用して、外部からの電力供給途絶時にも非常用発電により通常機能の99%を維持する仕組みを作っています。また敷地内に井戸を整備して災害時の医療用浄水として使用するためのプラントを設置しました。さらに、1号館外来フロアには大規模災害時に有効利用できるスペースと設備を配置しています。

4.医看薬の連携による世界を先導する医療人の育成

大学病院にとって医師、看護師、薬剤師など医療系専門職の育成は、チーム医療を支える基盤作りとして大変重要なミッションです。次世代の医療専門家を育成するために、教育学習に必要なスペースを院内に設けています。

これらに加えて、特定機能病院として急性期医療を重視し、手術室や集中治療部門、救急外来部門を拡充することによって良質な医療を目指すこと、感染対策およびプライバシー重視の観点から個室病床を増やしより快適な治療環境を整えることに配慮しています。

Keio Forest~患者さんに優しい「杜」のデザイン~

1号館(新病院棟)のデザイン、アメニティ、患者さんの動線についてご説明します。1号館低層部の外観は、医学部開設100年にふさわしく、慶應義塾の歴史と重みを感じられるような重厚感あるデザインとしています。

1号館建設に当たり、新病院棟の内装デザインコンセプトは「Keio Forest」としました。慶應病院のある信濃町は、神宮外苑や赤坂御用地から新宿御苑などへとつながる緑豊かな地域に位置しています。都心にあってこの恵まれた周辺環境を生かし、病院全体を杜(Keio Forest)とみなします。

患者さんは、まず病院敷地内の緑豊かな街路を通り建物に入ります。次に病院の中央を貫き、参道のように格調高く、歴史を感じさせるメディカルストリートが出迎えてくれます(これらの一部については、2020年に最終完成形となります)。院内北側のエリアと南側のエリアを結ぶメインストリートです。ここを進み1号館に入ると、メディカルストリートと直角に交わるホスピタルモールが現れます。これは外来のメイン動線で、木質のインテリア空間となっています。外来や検査部門の受付はこのホスピタルモールに面しています。さらに中待合いに入ると、木の葉や花などをイメージできる小さなスケールの空間となり、患者さんに安心感を与えます。照明も木々の間から差す木漏れ日のように柔らかく、自然な陰影を感じられるものとなっています。

左:カフェラウンジ・フォレスト 右:杜の空間をイメージした光壁

左:カフェラウンジ・フォレスト 右:杜の空間をイメージした光壁

メディカルストリートの北側には、患者さんやご家族にくつろいでいただける杜の空間として、カフェラウンジ・フォレストがあり、カフェやコンビニエンスストアが設置されます。また病棟階のスタッフステーションにも木の葉や花をイメージするデザインが施されています。

患者さんの動線については、外来では患者さんとスタッフの動線を分離するため、メディカルストリートに直行するホスピタルモールとスタッフモールを配置し、病棟においても専用エレベーターの配置に工夫し、患者さんや見舞者の動線とスタッフの動線を分離させています。これも患者さんにとって安心・安全な環境確保への配慮であり、1号館の特徴となっています。

左:外来ブロック受付 右:小児系外来中待合

左:外来ブロック受付 右:小児系外来中待合

左:外来中待合 種々の木のデザイン 右:一般病棟スタッフステーション

左:外来中待合 種々の木のデザイン 右:一般病棟スタッフステーション

左:慶應病院オリジナルの洗面台 右:特別病室(奥:ベッドルーム、手前:控えの間)

左:慶應病院オリジナルの洗面台 右:特別病室(奥:ベッドルーム、手前:控えの間)

おわりに

建築、インテリア、デザイン、照明などが一つになってそれぞれのエリアが持つ空間を杜のようなイメージで表現し、分かりやすく居心地の良い空間にすることを目指して1号館(新病院棟)建設は進みました。5月7日(月)を迎えるにあたり、患者さんのご理解とご協力を仰ぎつつ、このグランドオープンをひとつのマイルストーンといたします。慶應病院はこれらを通じて患者さんに寄り添い、患者さんやご家族、そして働く者、学ぶ者が満足できる病院の実現を目指してまいります。

※掲載写真の撮影はフォトグラファー井上悟による(2018.3.19)。

文責:渡辺真純(新病院棟開設準備室長)

最終更新日:2018年4月1日
記事作成日:2018年4月1日

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