専門家がワンフロアに結集したセンター
腫瘍センターは、がん治療のみでなく、それに伴うあらゆる問題に対応するために、それぞれの専門家が集結し構成された組織です。様々な領域のがん専門医、看護師、薬剤師、理学療法士などがワンフロアに集まることにより、がん治療の中で生じる様々な不安・問題に対応し、解決しております。
例えば、次のような状況に遭遇した患者さんをトータルケアいたします。
- 健康診断で「お腹の中に腫瘍がある」と言われたが、何科にかかれば良いのだろうか?
- かかりつけの医師に「胃に腫瘍がある」と言われたが、内視鏡治療で取り切れるのだろうか?
- 「大腸がんでリンパ節転移がある」と言われたが、内科と外科のどちらにかかれば良いのだろうか?
がん患者さんの診療において、従来の縦割りの診療科体制で生じる、1) どの診療科にかかるべきかわかりづらい、2) いろいろな診療科を回らなければならない、3) 検査や治療方針の決定に時間がかかる、などの問題を解決するために、腫瘍センター「がん専門初診外来」が開設されました。この外来は、がん患者さんが受診しやすく、かかりつけ医からも紹介しやすくなるよう、がん患者さんを包括的に受け入れ、患者さんの視点に立って受診者に負担の少ない外来診療を目指しています。実際に、大きな病院からの紹介に留まらず、患者さんにとって身近な存在でもあるクリニックや診療所等かかりつけ医からの紹介が多いことも特徴です。
「がん専門初診外来」では、がんの早期診断システムと、がん関連の専門家が集結したカンファレンスにより、すべての初診患者を対象とした正確な診断と、最適な治療戦略を策定します。がん患者さんの不安を1日でも早く取り除くために、原則1週間以内の診断と治療開始を目指しております。
「がん専門初診外来」のご案内
- 電話での予約: 03-3353-1257(外来予約センター)
- 医療機関からの予約: 9時~19時、第2・4・5土曜日は17時まで
- 患者さんご自身による予約: 9時~16時
- Web予約システム(医療機関のみ)
- 「腫瘍センター」ページ内の、がん専門初診外来申込フォーム(医療機関専用)を使ってお申し込みください。
- 予約時に必要な書類: 診療情報提供書、検査データ等
※あらかじめ患者さんの情報をいただければ、初診当日に内視鏡、CT検査などの精密検査を受けていただくことも可能です。
現在は、消化器がん(食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、胆管がん、肝臓がん、GISTなど)、肺がん、乳がんを対象としています。順次、その他のがんを対象に展開していく予定です。
最終更新日:2019年9月24日
記事作成日:2014年3月1日