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肺がん専門外来 -呼吸器内科-

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肺がんの最新治療

肺がんは、日本人の全がん死因の約5分の1を占め、がん死因の第1位で、毎年7万人以上の方が亡くなっています。最も予後が悪いとされている悪性腫瘍の1つですが、近年の様々な新規薬剤の開発により治療成績の改善が得られつつあります。

肺がんはその進行度(病期)によって治療法が異なります。早期肺がんであれば手術や定位放射線照射(I期のみ)が適応となり、根治する(完全に治る)確率も高くなります。しかし、多くの肺がん患者さんは局所あるいは全身に進行していることが多く、抗がん剤の治療を必要とし、根治することは極めて難しいのが現状です。ただ最近は抗がん剤の中でも副作用が少なく効果が高いものや、特殊な遺伝子異常を有する患者さんに対してだけ極めて有効な分子標的治療薬といわれる新規の薬剤や、がんを栄養している血管を破壊してがんを兵糧攻めにする分子標的治療薬などが開発され、特に肺がん全体の約6割を占める肺腺がんでは、これまでの2倍あるいはそれ以上の生存期間の延長が得られるようになってきました。

また近年、オプジーボ®、キイトルーダ®などの免疫チェックポイント阻害薬という、新しい治療薬が開発され、広く診療で使われてきています。これは、がん細胞により抑えられた自己の免疫を再活性化し、がんを攻撃する、という薬剤です。京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)先生が2018年にノーベル賞を受賞されたことでも有名です。現在、肺がんの分野でも、様々な薬剤開発や臨床応用が盛んに行われており、それに伴って、治療効果も年々改善しています。
2019年8月より、慶應義塾大学病院はがんゲノム医療中核病院として、がん遺伝子パネル検査(保険診療)を開始しております。検査結果によって、抗がん剤治療の選択肢が広がる可能性のある検査です。ただし、保険上の制約があり、全ての患者さんに行える検査ではないこと、また、検査しても治療法が変わらない場合が多いことはご留意ください。
当院では、保険適応のない患者さんにも、自費診療として、がん遺伝子パネル検査 PleSSion検査を腫瘍センターがん遺伝子外来で行っておりますので、ご希望される患者さんは担当医にお申し出ください。

図1
図2

肺がん専門外来のご案内

当院の肺がん患者さんの窓口としては、呼吸器内科、呼吸器外科と腫瘍センターがありますが、呼吸器内科の肺がん外来(月曜午前:池村、火曜午前:副島、水曜午前:川田、土曜午前:川田、安田)では、肺がんの疑いがある初診患者さんの診断から進行期肺がん患者さんの治療までを行っております。呼吸器内科・呼吸器外科・放射線治療科合同の肺がんクラスターカンファレンスを週1回開催し、それぞれの患者さんに最適な診断・治療の検討、迅速なフィードバックが行える体制を取っています。また免疫療法に興味のある患者さんへの情報提供や紹介も行っています。今後いくつかの臨床試験を計画しています。

一方、腫瘍センターでも、外来(火曜午後:池村、木曜午後:安田)で抗がん剤治療を行うだけでなく、火曜午後においては呼吸器外科とともに肺がんクラスター診療が行える初診外来も併設しており、肺がん初診の患者さんへの対応強化を図っています。患者さん一人一人の状況に応じた、極め細かな、かつ包括的な診療を行っておりますので、肺がんあるいはその疑いのある患者さんがいらっしゃれば、是非呼吸器内科を受診してご相談ください。

文責:呼吸器内科外部リンク

執筆:副島 研造

最終更新日:2019年10月29日
記事作成日:2013年9月5日

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