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セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort)含有食品

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セント・ジョーンズ・ワートと薬剤の相互作用

セント・ジョーンズ・ワート(St. John's wort)は、別名、セイヨウオトギリソウとも呼ばれるハーブの一種で、欧米では抗うつ薬として広く処方されています。日本では健康食品として市販されていますが、ある種の薬物においては相互作用に十分な注意が必要となります。

どうして?

セント・ジョーンズ・ワートは、ある種の薬物の効果を減弱させる作用があります。このハーブに含まれる成分が私たちの体内に存在する薬物代謝酵素(CYP1A2やCYP3A4)や薬物排出輸送担体(P-糖タンパク質)を増加させ、排泄を促進させるからです。気をつけなくてはならない薬には、免疫抑制剤、抗凝固薬、強心薬、気管支拡張薬、抗ウィルス薬、抗悪性腫瘍薬などが挙げられます(詳しい薬剤名については薬剤師にお尋ねください)。
セント・ジョーンズ・ワートの効果は、長期にわたって服用していた場合に起こる可能性が高く、さらに服用を中止してもすぐに効果が消えるわけではありません。
したがって、該当する薬剤を服用されている方は、セント・ジョーンズ・ワートの摂取は控えてください。


参考:厚生労働省 (2000年5月10日). "セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について"(報道発表資料)

写真:ウィキペディアより

文責:薬剤部外部リンク

最終更新日:2018年3月5日

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