概要
人工聴覚器とは人工内耳、人工中耳、埋め込み補聴器をさします。これらを難聴者の方に埋め込んで聴力を獲得していただきます。
人工内耳
難聴の多くは内耳による障害です。きこえのセンサーである内耳の細胞は再生しません。人工聴覚器のひとつである人工内耳を挿入して内耳のかわりを果たします。人工内耳の埋め込み手術は補聴器を使っても会話が難しい方が対象になります。
残存聴力活用型人工内耳
従来の人工内耳の適応が拡大し、中音から高音域のみの難聴者に対しても補聴器と人工内耳を組み合わせることで治療が可能になりました。
詳しくは、あたらしい医療「残存聴力活用型人工内耳」をご参照ください。
人工中耳
まもなく(平成28年末)施行できるようになります。慢性中耳炎(癒着性中耳炎などを含む)や耳硬化症など伝音難聴に対して従来の手術で聴力が改善しなかった例が現時点では対象となります。
埋込み骨導補聴器
耳の後ろ側の骨にねじを埋め込み、その上から音を振動子に変換する機器を接続します。直接、骨導経由で音を伝えます。
文責:
耳鼻咽喉科
最終更新日:2016年3月1日