クローン病などの炎症性腸疾患が疑われた時に、小腸や大腸を対象として撮像するMRI検査です。小腸が縮んでいては情報が得られませんので、検査1時間ほど前から、腸に吸収されにくい液体を飲んでいただき、小腸や大腸内が液体で満たされた状態でMRI検査を行います。
また、内視鏡センターと連携して、大腸内視鏡の前処置薬(下剤)を飲んでいただいた後にMRI検査を行い、その後、内視鏡室に移動して大腸内視鏡検査を受けていただくこともあります。
MRI検査の途中では、腕の静脈から、腸の動きを緩やかにする薬(ブスコパン®)を入れた後、MRI用造影剤を注射して検査を行います。ブスコパン®は、心臓疾患、不整脈、緑内障、前立腺肥大などがある方は使うことができません。また、MRI用造影剤に対するアレルギーをおこしたことがある方、腎臓の機能が悪い方、喘息にかかっている方は造影剤が使えません。検査の前にも確認させていただきますが、該当される場合は、お申し出ください。また、ブスコパン®を使った後は、瞳孔が開くためまぶしく感じることがあります。自動車を運転して検査を受けに来ることは避けてください。