概要
経食道心エコー図(TEE)検査は、胃カメラのように口から食道に直径約1cmの超音波内視鏡を入れ、心臓を食道から観察する検査です。食道は心臓のすぐ後ろにあるため、心臓や大血管の鮮明な画像が得られます。経胸壁心エコー検査で描出困難な場合や心臓の奥にあるものを観察するのに有用な検査です。
所要時間
通常30~40分程度ですが、患者さんの麻酔や病気の状態により、これより長くなることがあります。
検査を受ける前に
- 当日の朝(検査を行なう少なくとも4時間前)から食事は食べられません。水も飲まないでください。
- 検査当日の薬の内服は、主治医の指示に従ってください。
- 食道に病気のある方は検査ができないことがありますので、主治医にご相談ください。
- 麻酔薬、鎮静剤などにアレルギーがある方は事前に申し出ていただく必要があります。
- 検査前に入れ歯をはずしていただきます。
- 外来でお渡しした同意書を当日必ずご持参ください。また、検査について不明な点があれば、当日医師にお尋ねください。
検査の実際
- 上半身を、使い捨ての上着に着替えてベッドに横になります。
- 液体の麻酔薬をのどの奥に含んだ状態で約10分間麻酔します。さらにスプレーの麻酔を追加します。少し苦いですが、十分に麻酔した方が検査を楽に行えます。
- マウスピースをくわえ、医師の合図で内視鏡を飲み込み、検査開始となります。
- 検査中、呼吸調節をしていただくことがあります。
- 検査中、気分が悪くなった場合は、手を挙げるなどしてお知らせください。
検査後の注意
- 検査終了後2時間は食事や水分は摂らないでください。2時間以上経ってから、水を少量飲んで、むせないことを確認してから食事を摂ってください。
- 外来の方は検査終了後、院内で休んでいただき、麻酔薬の影響が消失し、歩けることを確認してからお帰りいただきます。検査後の回復の状態によっては、ご家族の同伴のもと帰宅していただく場合があります。
- 検査後も麻酔薬の影響が残る可能性があるため、検査当日は自動車や自転車などの乗り物の運転はできません。ご注意ください。
文責:
臨床検査科
最終更新日:2018年8月10日