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脳誘発電位検査

のうゆうはつでんいけんさ

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概要

手首または足首の神経に微弱な電流を与え、それにより誘発される体性感覚神経の反応を調べる体性感覚誘発電位と、耳から音刺激を与え、それによって誘発される脳幹(脳の一部)の反応を調べる聴性脳幹反応があります。体性感覚誘発電位により、末梢神経、脊髄、脳を通る感覚神経(体性感覚伝導路)のどこに機能障害が存在するのかが分かります。また、聴性脳幹反応は聴力障害や脳幹障害の診断に用いられます。

所要時間

体性感覚誘発電位:30分~1時間程度
聴性脳幹反応:30分程度

検査を受ける前に

可能ならば、朝起きてから検査までの間に居眠り・昼寝をしないようにしてください。

検査の実際

体性感覚誘発電位検査

  1. ベッドに仰向けに寝ていただきます。眠くなったら眠っていただいても構いません。
  2. 上肢の場合は両側の手首、下肢の場合は両側の足首に刺激用の電極をつけます。
  3. 体性感覚伝導路に沿った皮膚上に記録用の電極をつけます。例えば、鎖骨上窩、腰椎・胸椎・頸椎直上、頭皮上などです。
  4. 繰り返し電気刺激を与え、それにより誘発される神経活動を記録用の各電極から記録します。電気刺激をすると、痛いと感じる患者さんがいらっしゃいますが、安全であり、心配は要りません。検査中に電気刺激に慣れる方がほとんどです。
  5. 検査終了後、電極のクリームを拭取ります。
    (洗髪台等の設備はありませんのであらかじめご了承ください。)

聴性脳幹反応検査

  1. ベッドに仰向けに寝ていただきます。眠くなったら眠っていただいても構いません。
  2. 頭皮上と耳朶(耳たぶ)の4箇所にクリームで小さな電極をつけます。
  3. 両耳にヘッドホンをつけます。
  4. 繰り返しクリック音(カチカチという音)の刺激を与え、それにより誘発される脳幹の活動を電極から記録します(痛みはありません)。
  5. 検査終了後、電極のクリームを拭取ります。
    (洗髪台等の設備はありませんのであらかじめご了承ください。)

検査後の注意

ご質問やご不明な点は、神経機能検査室(電話03-3353-1211 内線62522)までお電話ください。

文責: 臨床検査科外部リンク
最終更新日:2018年3月30日

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