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小腸内視鏡検査(バルーン内視鏡)

しょうちょうないしきょうけんさ(ばるーんないしきょう)

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概要

バルーン内視鏡とは、長さ2mの長いスコープとバルーンの付いたオーバーチューブを組み合わせたものです。X線透視で適宜位置を確認しながら、バルーンを膨らませたりへこまして、オーバーチューブとスコープを進めたり引いたりすることにより、長い小腸を折りたたむように縮めながら奥へ進めます。経口的にも経肛門的にも挿入することが可能で、両方からの挿入を組み合わせることにより小腸すべてを観察することもできます。出血に対して止血したり、ポリープを切除したり、狭いところを広げたりすることもできます。また、大腸が長かったり、癒着のために大腸内視鏡を挿入することが困難な方に対しても有用です。

図1. ダブルバルーン内視鏡

図1. ダブルバルーン内視鏡

 

図2. シングルバルーン内視鏡

図2. シングルバルーン内視鏡


所要時間

およそ1時間くらいです。

検査を受ける前に

  • 口から内視鏡を挿入する場合には上部消化管内視鏡検査に準じます。
  • 肛門から内視鏡を挿入する場合には大腸内視鏡検査に準じます。

検査の実際

  • 指定された場所で検査着に着替えます。
  • 検査室へ移動したら、検査台の上で横になります。
  • 緊張を和らげる薬や痛み止めの薬を注射します。 
  • オーバーチューブとスコープを進めたり引いたりすることにより、長い小腸を折りたたむように縮めながら奥へ進んでいきます。
  • 途中で体の向きを変えたり、おなかが圧迫されることがあります。
  • X線透視を用いて内視鏡の進み具合や腸の形の様子を確認することがあります。

検査後の注意

  • おなかが張ってきますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。
  • 最初は水を少し飲み、気分が悪くならなければ食事しても結構です。経口からの場合は、のどの麻酔がとれる1時間後からにしてください。
  • 組織を取った場合は、医師の指示により一定期間消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
  • 検査後、便に血が混じる場合や、おなかに痛みが続く場合には担当部署(外来または検査室)へ至急連絡してください。
  • 検査当日の激しい運動はおやめください。また、お風呂も長風呂を避け、シャワー程度が無難です。
  • 検査当日の車などの運転は控えてください。
  • 最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日をご確認ください。

文責: 内視鏡センター外部リンク
最終更新日:2018年1月15日

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