概要
薬のカプセルよりも少し大きなカプセル内視鏡(長さ26mm、幅11mm)を飲んだ後、カプセルが消化管の動きによって徐々に進みながら、1秒間に2枚ずつ撮影していきます。7~8時間にわたり計5万~5万5,000枚の画像を撮影し、腰に取り付けたレコーダーに記録します。これを後でコンピューターで動画として解析します。患者さんの負担が少なく、小腸全体を観察することができます。
所要時間
カプセル内視鏡を飲んでから8時間連続してレコーダーに画像を記録します。
検査を受ける前に
- 22時以降は内服薬と少量の水分以外は禁飲食です。
- 検査当日の朝食は控えてください。水は結構です。 血圧の薬、心臓疾患のお薬、抗けいれん薬などは起床時に内服してください
- 検査前に下剤や消化管の動きをよくする薬や消化液の泡を取り除く薬などを服用していただくことがあります。
検査の実際
- おなかに写真のようなセンサーを装着し、レコーダーを腰のベルトに固定します。
- 水とともにカプセルを飲みます。
- 2時間後より水を飲むことができ、4時間後には軽い食事もできます。
- 検査は通常午前9時頃に開始し、約8時間後の夕方5時頃に装置をはずします。
- 強い磁気にさらされたり、激しい運動さえしなければ自由に行動でき、通常の日常生活を過ごしたり、仕事をすることも可能です。
- 検査終了後は運動やお風呂も構いません。
- 検査当日の車などの運転も構いません。
- 最終検査結果は後日となりますので、次回外来診察日をご確認ください。
検査後の注意
カプセルが便とともに排泄されたかを報告するように指示されます。排泄を確認できない場合には、おなかのX線写真を撮影して確認します。
文責:
内視鏡センター
最終更新日:2018年1月15日