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PWV (Pulse Wave Velocity, 脈波伝播速度)

PWV(Pulse Wave Velocityみゃくはでんぱそくど)

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概要

PWVは、心臓から出て動脈を伝わっていく脈のスピードを測定する検査です。脈は波のように動脈を伝わります。物理学上、波は硬い材質のものを伝わる時に速く、柔らかい材質のものを伝わる時にゆっくりと進みますので、脈のスピードを知ることにより、脈の伝わる場所、つまり動脈の硬さを推し量ることができます。この検査の際に、同時にABI(Ankle Brachial Index, 足首/上腕血圧比)を測定します。一般に腕の血圧に比べ足の血圧は高い値を示しますのでABIは0.90~1.35の範囲を示しますが、これより低値の場合、足に向かう動脈の内径が狭くなっていることが疑われ、高値の場合、血管の壁が硬くなっていることが疑われます。

所要時間

3~5分

検査を受ける前に

食事やお薬など通常通り摂取されて結構ですが、血圧や心拍数がPWVの結果に影響を与えることがありますので、検査前は可能な限り安静を保ってください。両腕と両足首に帯が巻かれ検査中圧迫されますので、両腕両足に怪我をされている方や、透析患者さんで大切な血管がある方は申し出てください。また、両腕と両足首が圧迫をされている数分の間、腰痛などのために安静を保てない方は検査ができないことがあります。なお、両手首にセンサーを取り付けますので腕時計やブレスレットなどは外して、ご自身で大切におしまいください。

検査の実際

  1. 身長、体重を申し出てください。わからない場合は測定します。
  2. ベッドに仰向けに横になります。
  3. 両腕と両足首に脈波を感知するための帯を巻きます。
  4. 両手首に心臓の電気信号を感知するためのセンサーを取り付けます。
  5. 前胸部に心臓の音を感知するためのセンサーを取り付けます。
  6. 体の力を抜きリラックスしてください。
  7. 測定が始まると、両腕・両足首に巻いた帯がふくらみ圧迫されますが数十秒で徐々に緩和されていきます。それを少なくとも2回繰り返します。
  8. 時に脈波の感知が十分でないため再度測定することがあります。終了の指示があるまでそのまま仰向けになっていてください。
図

文責: 腎臓・内分泌・代謝内科外部リンク
最終更新日:2018年1月29日

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