概要
- CT胆道造影とは、Drip Infusion Cholecystocholangiography(点滴静注胆嚢胆管造影法)とCTとを組み合わせた検査法です。点滴で胆汁中に排泄されるヨード造影剤の投与を行った後にCTを撮影し、胆嚢や胆管を詳しく調べる検査です。
所要時間
- 大体1時間です。外来処置室で約30分かけてヨード造影剤の点滴を行い、その30分後にCT室で撮影を行います。
検査を受ける前に
- 妊娠中又はその可能性のある方は、検査を受けられない場合があります。
- 造影剤投与に関する同意書が渡されます。よくお読みになってご記入し、当日検査室へお持ち下さい。
検査当日
- 検査前6時間は食事を摂らないでください。水やお茶、ジュースは飲んで結構です。
- 服用中のお薬は、医師の指示がない限り普段どおり服用してください。
検査の実際
- 外来処置室で胆汁から排泄されるヨード造影剤を静脈から点滴します。稀に投与中または直後に、かゆみ、発疹、吐き気などを生じることがありますので、お気づきの時点でお知らせ下さい。点滴が終了したらCT室へ移動します。
- 更衣室にて検査衣に着替えます。撮影範囲の金属類(ブラジャー・コルセットなど)ははずします。
- 検査室内では寝台の上に仰向けに寝て、10-20秒程度の息止めを数回行います。
検査後の注意
- 食事は普段通りおとりください。車の運転や入浴の制限はありません。
- 造影剤の尿中への排泄を促すために水分を多めにとってください。
- 1時間-2日の間に発疹・じんましん・かゆみ・吐き気・頭痛などの症状があらわれる場合が稀にあります。重篤になる可能性は低いですが、気になる場合は救急外来までご連絡ください。
- 造影剤が血管外に漏れることが、ごく稀にあります。多くの場合は自然に吸収されますので心配はいりません。もし強い痛みや手のしびれがみられた場合は救急外来までご連絡ください。
文責:
放射線診断科
最終更新日:2015年7月16日