概要
- CT尿路検査(CTウログラフィー)とは、腎盂・尿管・膀胱といった尿路の病変をCTで評価する方法のことです(Upload 1)。これまでは、X線撮影を用いた排泄性尿路造影という検査で尿路を評価しておりましたが、CTのほうが情報が多いことより、最近では尿路の評価にはCTウログラフィーが用いられることが多くなっています。
所要時間
- 造影剤を投与した直後にまず撮影をおこないますが、その後、造影剤が尿路に排泄されるのを待って再度撮影をおこないます。尿路に排泄されるのは時間がかかりますので、10分程度検査台の上で待って頂いたり、場合によっては約1時間後に再撮影をすることもあります。従って、通常のCTよりは長い所要時間になります。
検査を受ける前に
- 造影CT検査を受けられる方で、採血検査も同日にある方は、採血をCT検査の1時間以上前に受けてください。
- 更衣室にて検査衣にお着替えをしていただきます。撮影範囲に金属類(装飾品など)がある場合にははずしていただくことがあります。
- 検査台の上に寝ていただき、100ml程度の造影剤を静脈から急速注入いたします。投与中に体が熱く感じることがありますが、心配ありません。投与中または直後に、かゆみ、発疹、吐き気などが生じることがまれにあります。症状が出たときには適切な処置がとれるようにしておりますのですぐにお知らせください。
- 場合によっては、1時間程度待って頂き、その後再撮影になることがあります。
検査当日
- 検査前6時間は食べ物をとらないでください。飲み物は摂られて結構です。
- 検査の前にCT室にて400ml程度の水を飲んで頂きます。
検査の実際
- 更衣室にて検査衣にお着替えをしていただきます。撮影範囲に金属類(装飾品など)がある場合にははずしていただくことがあります。
- 検査台の上に寝ていただき、100ml程度の造影剤を静脈から急速注入いたします。投与中に体が熱く感じることがありますが、心配ありません。投与中または直後に、かゆみ、発疹、吐き気などが生じることがまれにあります。症状が出たときには適切な処置がとれるようにしておりますのですぐにお知らせください。
検査後の注意
- 食事は普通におとりください。入浴の際の制限はありません。
- 造影CT検査を受けられた方は、造影剤の排泄を促すために水分は多めにとってください。
- 造影CT検査終了後、1時間~2日の間に発疹・かゆみ・吐き気・頭痛などの症状があらわれる場合があります。重篤になる可能性は低いですが、気になる場合は救急外来を受診されるか、救急外来までご連絡ください。
- 造影剤が血管外に漏れることが、ごく稀にあります。多くの場合は自然に吸収されますので心配はいりません。もし強い痛みや手のしびれがみられた場合は救急外来までご連絡ください。
文責:
放射線診断科
最終更新日:2015年7月16日