概要
- CTとは Computed Tomographyの略語で、コンピュータ断層撮影のことです。 X線を体の周りに回転させて、体を透過して検出されたX線量から、体の断面像を作成します。また断面像のほかに、立体的な3D画像を作成することができます。
- CT検査は、造影剤を使用しない単純CT検査と、造影剤を静脈注射して行う造影CT検査の2つに分けられます。造影剤を使用すると正常構造や病変が明瞭に見えることが多いので、撮影部位によっては用います。
所要時間
- 検査の目的によっても異なりますが、検査室に入ってから出るまでで大体5-20分です。単純CT検査は5-10分程度、造影CT検査は10分以上かかることが多いです。
検査を受ける前に
- 妊娠中又はその可能性のある方、植込み型除細動器または心臓ペースメーカーを装着されている方は、事前にお知らせください。
- 造影CT検査の場合は、造影に関する同意書が渡されます。造影剤を投与できない場合がありますので、よくお読みになってください。
検査当日
- 検査前6時間は、食べ物はとらないでください。飲み物は摂られて結構です。
- 服用中のお薬は、医師の指示がない限り、普段どおり服用してください。
検査の実際
- 造影CT検査を受けられる方で、採血検査も同日にある方は、採血をCT検査の1時間以上前に受けてください。
- 必要に応じて更衣室にて検査衣にお着替えをして頂きます。撮影範囲に金属類(メガネ・補聴器・入れ歯・ブラジャー・装飾品など)がある場合にははずして頂くことがあります。
- 入室後、寝台の上に寝て頂き、撮影を行います。
- 造影CT検査の方は造影剤を静脈から注射いたします。投与中に体が熱く感じることがありますが、心配ありません。投与中または直後に、かゆみ、発疹、吐き気などが生じることが稀にあります。適切な処置がとれるようにしておりますのですぐにお知らせください。
検査後の注意
- 食事は普通におとりください。入浴の際の制限はありません。
- 造影CT検査を受けられた方は、造影剤の排泄を促すために水分は多めにとってください。
- 造影CT検査終了後、1時間~2日の間に発疹・かゆみ・吐き気・頭痛などの症状があらわれる場合があります。重篤になる可能性は低いですが、気になる場合は救急外来を受診されるか、救急外来までご連絡ください。
- 造影剤が血管外に漏れることが、稀にあります。多くの場合は自然吸収されますので心配はいりません。もし強い痛みや手のしびれがみられた場合は救急外来までご連絡ください。
文責:
放射線診断科
最終更新日:2015年7月16日