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上部消化管内視鏡

じょうぶしょうかかんないしきょう

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所要時間

予約時間から平均1時間程度(予約混雑時は2時間弱)
(検査自体は15分ほどですが、前処置と検査時に鎮静剤を使うことがありますので完全覚醒してから内視鏡センターを離れていただくためです。)

検査を受ける前に

検査の前夜の夕食は夕方9時ごろまでに、いつもより少なめにとってください。根菜類やネギ・白菜などの繊維の多いものは細かくなるまで噛むとよいでしょう。
アルコールもできれば避けてください。
当日の朝は、何も食べないようにします。

飲水は、検査の2時間前まで可能ですので、検査当日の朝は血圧・心臓の薬・抗痙攣薬、精神安定剤は内服してください。(服薬は医師の指示に従ってください。)

当日は締め付けの少ない衣類でいらっしゃっていただき、保管場所が小さいので手荷物を最小限にしていただけると助かります。

検査の実際

図1.慶應義塾大学医学部内視鏡センター

図1.慶應義塾大学医学部内視鏡センター
内視鏡センターは1号館5階にあります。

内視鏡センターでは胃をきれいに見えるようにする薬を最初に飲みます(消泡剤)。
体をしめつけるものは、できるだけはずして、リラックスしてください。
上着は脱ぎ、メガネや入れ歯をはずし、ベルトはゆるめます。

検査室では図2のように真横を向き、内視鏡(スコープ)を飲みやすくするために、のどの奥をスプレーで麻酔します。麻酔のアレルギーの疑いがある方は必ず申し出てください。次に鎮静剤や胃の動きを押さえる薬を打つため針を刺します。静脈の針は検査終了後に抜去します。

図2

図2
(図2、3はおなかの健康ドットコム外部リンク(オリンパス社)より許可を得て転載)

内視鏡(スコープ)は無理に飲み込もうとせず、医師の指示に従って軽い気持ちで飲み込みます。咽喉を通ったら、ゆっくり静かに「腹式呼吸」をすると、検査は楽に受けられます。
全身の力を抜いてゆったりした気持ちで受けましょう。しゃべったり、咳をしたり、つばを飲み込むとかえって辛くなりますので、お気をつけください。つばは口の横から垂れ流すようにするとよいでしょう(図3)。
検査は10~15分ほどで終わります。

図3

図3

検査後の注意

検査が終わっても、咽喉の麻酔は30分くらい残っています。すぐにうがいなどはしないでください。鎮静剤を使った場合には2~30分から1時間ほど楽にしてお待ちください。

飲水、食事は検査終了1時間後までお待ちください。
組織やポリープをとった方は、刺激のある食事、飲酒、コーヒーなど 2~3日は避けてください。
当日のお風呂はできるだけ避け、シャワー程度にとどめてください。
当日の激しい運動は、おやめください。

図4

自動車の運転はしばらく見合わせてください。階段などもお気をつけください。

貧血の症状(くらくらしたり)、黒い便が続く、薬が合わなかったような反応が出た、などの症状があるときには検査を予約していただいた科にご相談ください。

また、全国統計にもありますが、少ない確率ではあるものの、組織をとったり、ポリープなどを切除したりした後に出血や穿孔などの合併症が避けられません。また、鎮静剤や麻酔剤と合わない体質の方もまれにいらっしゃいます。そのような場合にはご自身の負担で入院や緊急の処置・手術が必要になることがあります。

イラストの一部は「おなかの健康ドットコム外部リンク」より許可を得て使用しています。

文責: 内視鏡センター外部リンク
最終更新日:2021年8月10日

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