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神経根造影・神経根ブロック

しんけいこんぞうえい・しんけいこんぶろっく

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概要

神経根ブロックは、様々な原因による神経組織の障害が引き起こす痛みやしびれを、局所麻酔やステロイド剤を用いて緩和する方法です。さらに、神経根ブロックにより障害されている神経根を同定し、今後の治療方針決定に役立たせることができます。この際に、神経根の走行を評価するためにヨード造影剤を使用して神経根造影を行う場合もあります。

所要時間

10分

検査を受ける前に

検査当日は食事を控えてください。午前の検査の場合は朝食を、午後の検査の場合は昼食を控えていただきます。検査の前に検査着に着替えていただきます。点滴が入る可能性があります。検査にはストレッチャーまたは車椅子で向かいます。

検査の実際

透視室のベッドの上にうつ伏せに寝ていただき、レントゲンのテレビモニターで腰の骨を見ながら特定の神経根を狙って針を進めます。神経根に針が触れると、臀部から足先に痛み(放散痛)が走ります。この時点で、造影剤を使用する場合があります(神経根造影検査)。麻酔薬とステロイド剤を神経根周囲に注入し、検査を終了します。検査時間は準備を含めて10分程度です。検査後は痛みやしびれの変化を確認するため、それまで痛みを引き起こしていた姿勢や動きを行ってみてください。ブロック後、いつもの痛みがどれくらいの期間楽になったか、痛みやしびれが全部あるいは一部だけでも楽になったか、痛みやしびれの取れない部分があるか、あるいはブロックの効果が全くなかったか等々です。ご自身でしっかり覚えておいてください。ブロック直後および後日に担当医師がブロックの効果をお聞きします。

検査後の注意

  1. 検査後は飲食、トイレ歩行は可能ですが、麻酔剤を使用するため、神経が一時的(1-2時間)に麻痺して足に力が入らなくなる可能性があります。安全のために車椅子を使用したり、歩行の介助をさせていただくことがあります。
  2. この検査ではヨード造影剤の使用が必要な場合があります。ヨード造影剤は基本的には安全な薬剤ですが、アレルギーがある場合にはかゆみ、発疹、発赤、悪心、嘔気などが検査直後から数日で発生することがあります。その際には主治医にお申し出ください。喘息を有する場合や、以前にヨード造影剤で重篤な副作用があった場合は、必ず検査前に主治医に申し出るようにしてください。

文責: 整形外科外部リンク
最終更新日:2018年1月15日

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