概要
関節内に注射針を刺して造影剤や空気を入れ、レントゲン撮影やCT撮影を行う検査です。通常のレントゲン撮影では写らない関節腔(関節が占めるスペース)の形状、拡がりを明らかにして、滑膜(関節を包む袋を裏打ちする膜)の増殖、関節面の不整、相対する関節面の適合性、靭帯損傷などによる造影剤の漏出などを調べる検査です。上肢では、肩、肘、手関節、指関節に行われます。
所要時間
5~30分
検査を受ける前に
- 入浴について
検査当日は、注射を刺した部位からの感染を予防するために入浴ができません。入浴、シャワーは、前日あるいは当日検査前に済ませておいてください。 - 検査当日
- 1) 来院前、自宅で体温を測定してください。発熱している場合は検査を延期する場合もあります。
- 2) 検査は午後1時半から始まります。朝食は通常通りに、昼食は検査終了まで摂らないでください。
- 3) 検査部位を十分に露出できる服装で来院してください。
検査の実際
- 検査する関節を消毒液で滅菌消毒します。
- 造影剤を注入する部位に局所麻酔をします。
- 造影剤を注入します。注入時に穿刺部位に重たい感じや身体が熱くなることがありますが、すぐに治まります。
- レントゲン撮影を行います。肩関節の造影検査ではCTを撮影することもあります。靭帯損傷などによる関節の不安定性を調べる目的で、ストレス撮影(特定の方向に力を加えた状態での撮影)をすることもあります。
- 検査中に、強い痛み、吐き気、痺れ、気分不快などがありましたら、医師や看護師にお知らせください。
検査後の注意
- 抗生物質と鎮痛剤が処方されますので、指示通りに内服してください。
- 入浴、シャワーは翌日からにしてください。
- 帰宅後、発熱・検査部位の腫れ、疼痛などの変化がありましたら、整形外科外来を受診してください。夜間は整形外科当直医にご連絡ください。
文責:
整形外科
最終更新日:2018年3月8日