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上部消化管内圧検査

じょうぶしょうかかんないあつけんさ

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概要

上部消化管内圧検査とは、胃や腸の運動に問題がある患者さんや原因不明の嘔吐や腹痛がある患者さんを対象に、疾患、病態の把握、術前術後の胃や腸の運動機能評価などを目的として行う検査です。内圧測定装置(直径2ミリほどの細いチューブ)を用いて胃や腸の内圧を測定し、正常な動きのパターンがみられるかを評価します。

所要時間

内圧測定装置の挿入に30分から1時間程度かかります。運動の記録は原則24時間行います。

検査を受ける前に

内圧測定装置の挿入前は、4時間ほど食事、飲水を控えていただきます。

検査の実際

  1. レントゲンの透視下に、鼻から(胃瘻(いろう)や腸瘻(ちょうろう)のある患者さんは瘻孔(ろうこう)から入れることもあります)内圧測定装置(図1)を入れ、測定部分(先端の15センチ)が胃の出口から十二指腸を経て、小腸にかかるような場所で固定します。(装置を入れるにあたり、多少の痛み、違和感を伴います。)
  2. 内圧の測定を開始します。測定のために、てのひらサイズの記録器(図1)を携帯していただきます。
  3. 計測中は日常通りの生活をしていただきますが、食事や睡眠などのイベントが後の解析時に分かるように、適宜、記録器のボタンを押していただきます。
  4. 24時間の測定が終了したら、内圧測定プローベを抜去し、検査終了です。
  5. 検査結果の解析は、正常の腸の運動パターンとして重要である胃の出口から発生し、十二指腸、小腸に移動していく収縮群(これをmigrating motor complex:MMCといいます)が正しく現れるかどうかを観察します。
図1.内圧測定プローベおよび測定器

図1.内圧測定プローベおよび測定器
(スターメディカル社より許可を得て掲載)

文責: 小児外科外部リンク
最終更新日:2024年11月12日

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