概要
D-キシローステストとは、小腸の吸収能(水分や栄養分を体内に取り込む能力)を知るための検査です。D-キシロースが小腸で100%吸収され、そのうちの40%が分解代謝されることなく、そのままの形で尿中に排泄されることを利用しています。一定量のD-キシロースを飲んでいただいた後、尿を蓄えていただき、尿中に排泄されたD-キシロースの量を測定することで吸収能を計算します。
所要時間
5時間(尿を蓄えていただきますが、行動に制限はありません)。
検査を受ける前に
早朝の空腹時に行う検査で、排尿後に施行します。
検査の実際
- D-キシロース(年長児5g, 乳幼児1.5g)を、適当量の水と共に飲んでいただきます。
- 5時間分の尿を(蓄えて)いただきます。
- 蓄えられた尿量を測定し、尿の一部を検査に提出して終了です。
- 排泄量30%以上(年長児1.5g, 乳幼児 0.45g)が基準値です。
検査後の注意
人によっては、検査の影響で下痢を起こすことがありますが、人体に毒性はありません。
文責:
小児外科
最終更新日:2018年2月22日