概要
電気生理検査とは、ものを見たり光刺激を受けたりしたときに網膜や視神経等に発生する弱い電位を検出する検査です。網膜の活動電位を記録する網膜電図検査、視神経や脳が発する脳波を測定する視覚誘発電位検査、眼球運動で生じる電位を測定する眼球電図検査などがあり、網膜全体の機能、視神経や脳のものを見る機能や、眼球の動きの異常などを調べることができます。
所要時間
約60分
検査を受ける前に
網膜電図検査や、視覚誘発電位検査の一部では点眼薬を使って瞳孔を拡げます。点眼薬が効いて検査ができるようになるまで30分前後かかります。
検査の実際
施行頻度の多い網膜電図検査は、以下のような手順で行います。
- 眼が検査室の暗さに慣れた後、ベッドに仰向けになります。麻酔の点眼液を差します。
- おでこの皮膚および耳たぶをアルコール綿でよく拭き、電極をつけます。
- 瞳孔径を測定します。
- 強角膜コンタクトレンズ電極をつけます。
- 正面の発光装置の光源を見つめていただき、強い光が光ります。
- コンタクトレンズ電極および、おでこ・耳たぶの電極をはずし、電極を付けるときに使用した薬品をアルコール綿で拭き取ります。
その他の検査でも同様に目の周り、後頭部や耳たぶに電極をつけ、市松模様のチェッカーボードや強い光を見ていただきます。
検査後の注意
- 散瞳後4時間から6時間は、眩しくて物が見づらいので、注意してください。
- 原則として6時間は車の運転は行わないでください。
文責:
眼科
最終更新日:2024年2月29日