概要
目の中にある透明な血液(房水)の圧力を眼圧と呼びます。眼圧は健常な日本人では95%が10~20mmHgの範囲にあります。しかし、病的な状態で眼圧が高くなると、目から脳に光を伝える神経である視神経が減ってしまい、緑内障という病気になります。眼圧が低いからといって緑内障でないと断定はできませんが、眼圧が高い場合には緑内障が発症・進行しやすい状態になります。この眼圧を計る検査が眼圧検査です。診察室で測定するゴールドマン眼圧計、何処でも測れる手持ちの眼圧計や視力検査室で用いる非接触眼圧計があります。
所要時間
3分以内には終了します。
検査を受ける前に
検査をする台に顔を押しつけてください。あごと額がしっかりと固定されることが必要です。ゴールドマン眼圧計では麻酔のしみる点眼薬を点眼してから行います。
検査の実際
検査される目だけを開けようとせずに両目とも見開いた状態にしてください。目を閉じようとすると、眼球に余計に力がかかり、実際の眼圧以上に高く計られてしまいます。非接触眼圧計では空気のパルスが角膜に吹き付けられますが、無害ですのでご安心ください。顔が動いたり台から額が離れると測定が上手くいかないので、しっかりと台に顔を押しつけて動かないようにしていただけると、迅速に検査が進みます。
文責:
眼科
最終更新日:2024年2月29日