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近視と近視進行抑制、屈折矯正手術

患者さんが眼科を受診される最も多い原因の一つに近視があります。日本人は欧米人と比較して近視の割合が高いといわれています。近視の方の中にはメガネやコンタクトレンズなどで問題なく生活されている方もいますが、職業的な理由やコンタクトレンズが合わないなどでメガネやコンタクトレンズが使えず日常生活に不自由を感じたり、また日常生活は可能でも趣味のスポーツをするときなどに不便を感じる方もたくさんいらっしゃいます。さらに災害発生時には、メガネやコンタクトレンズを装用する時間的余裕がないこともあります。

このように近視でお悩みの方に対し、まずこれ以上近視を進行させないためにいくつかの方法がありますが、最も導入が容易なものは太陽下の屋外活動です。屋外活動の推奨時間は1日2時間以上ですが、少しでも増やそうとする意識が重要です。また、現時点では近視が進んでしまったら基本的には元に戻すことはできないため、屈折矯正手術として慶應義塾大学病院では、有水晶体眼内レンズを眼の中に入れる治療を実施しています。

近視とは?

眼のしくみはカメラに例えることができます。近視のない眼(正視)では、眼に入った光(光線)は角膜と水晶体という、カメラでいうところのレンズによって曲げられ、焦点が眼底の網膜(カメラでいうフィルム)の上にピッタリと合うのではっきりと見えます。これに対し、近視眼では光の焦点が網膜では結ばず、手前へずれているためぼやけて見えるわけです(図1、2)。

図1

図1.正視の場合

図2

図2.近視の場合

有水晶体眼内レンズ挿入術

当院では、屈折矯正手術として有水晶体眼内レンズによる手術を行っています。有水晶体眼内レンズには数タイプあり、大きく前房型と後房型の2種類に分かれます。後房型は虹彩と水晶体(眼内のレンズ)の間(=後房)に人工のレンズを固定するものでICL(アイシーエル)と呼ばれ、当院では現在後房型のICLが主流です(図3)。ICLは1997年にCEマークを取得、2005年にFDAの認可を、2010年には厚生労働省に認可を取得しています。切開創が小さく、視力の回復が比較的早いといわれています。

図3.後房型のICL(EVO+Visian ICL®)

図3.後房型のICL(EVO+Visian ICL®

ICL手術の費用

ICL手術は「自費診療」です。厚生労働省に正式に認可された治療法ですが、健康保険は適用されません。

手術費用(入院費用は含みません)
片眼:35万円+消費税
両眼:70万円+消費税
ただし、-0.5D以上-3.0D未満に該当する場合には以下の費用になります。
片眼:45万円+消費税
両眼:90万円+消費税

詳しくは、慶應義塾大学医学部眼科教室ホームページの近視総合「ICL外来外部リンク」による情報公開も行っておりますのでご参照ください。

近視進行抑制など近視について詳しく知りたい方へ

  • 近視総合外部リンク(慶應義塾大学医学部 眼科学教室)

文責:眼科外部リンク
最終更新日:2024年2月27日

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