慶應義塾大学病院KOMPAS

HOME

検索

キーワードで探す

閉じる

検索

お探しの病名、検査法、手技などを入れて右のボタンを押してください。。

歯周病検査

ししゅうびょうけんさ

戻る

一覧

概要

歯周病検査は、主に歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨)の状態を調べる検査です。

所要時間

約1時間程度です。

検査を受ける前に

特に注意することはありません。体調の優れない方、心疾患や脳梗塞などの既往があり抗血液凝固剤(血を固まりにくくする薬:ワーファリン、バイアスピリン、小児用バファリンなど)を服用されている方、免疫抑制剤を投薬中の方、弁膜症や感染性心内膜炎の既往がある患者さんは事前に申し出てください。

検査の実際

  1. 歯科用エックス線写真撮影
    歯の状態(虫歯の有無や歯根の形など)や歯石の付き具合、歯槽骨の状態などを把握するため、小さいレントゲン写真を10~14枚撮影します。使用するエックス線はごく微量なため、体への影響はほとんどありません。
  2. 口腔内写真撮影
    現在の口腔内の状態を写真として記録します。これは歯の状態はもちろんですが、口腔衛生状態や歯肉の色、腫れの程度などを観察・記録するために必要な検査です。また、治療が進むに従って記録を取ることにより、歯周病の状態がどの程度改善されたかを視覚的に確認することができます。
  3. 歯周組織検査(歯周精密検査)
    歯の動揺度、歯周ポケットの深さ、歯肉からの出血の有無、歯肉の退縮あるいは腫脹の程度、歯肉の厚みや幅などを調べ、数値によって記録します。
  4. 研究用模型のための印象採得
    患者さんの口腔内の状態を型取り、石膏模型を作製します。作製された模型は現在の口腔内の状態を様々な角度から診査・診断するために使用されます。また、患者さん自身が自分の口腔内の状況を把握するためにも使用されます。
  5. 細菌検査
    歯周ポケットの中にどんな種類の歯周病原細菌がいるのかを調べる検査です。歯周ポケットのなかに、ペーパーポイントを入れて、歯周ポケットに存在するプラーク(バイオフィルム)を採取します。得られた検体(バイオフィルムが付着したペーパーポイント)は外部の専門機関にて解析し、その結果を記録・説明します。

すべての検査は歯周基本治療や歯周外科治療の後など、治療の節目で同じ検査を行うことで、歯周治療の効果を客観的に評価するために行います。

検査後の注意

特にありません。もし帰宅されてからも歯肉からの出血が止まらなかったりした場合には、病院までご連絡下さい。

文責: 歯科・口腔外科外部リンク
最終更新日:2018年1月12日

ページTOP