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神経心理検査

しんけいしんりけんさ

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概要

神経心理検査とは、主に紙や各種道具、コンピュータなどを用いて、うつ病や統合失調症といった精神疾患や自閉症スペクトラム障害、脳の損傷や認知症などにみられる知能・記憶・言語などの機能障害を数値化し、定量的・客観的に評価するための検査です。当科では、およそ十種類程度の標準化された検査バッテリーや、数十種類以上の専門的検査を施行し、いわゆる高次脳機能障害を評価しています。この結果は、診断や治療計画の補助、治療効果の評価などに用いられます。

表1.主な各種検査


検査名所要時間(分)
知能検査 ミニメンタルステート検査 (MMSE)
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
ウェクスラー成人知能検査 (WAIS-III)
レーヴン色彩マトリックス検査 (RCPM)
10
10
90
10
記憶検査 ウェクスラー記憶検査 (WMS-R)
リバーミード行動記憶検査 (RBMT)
レイ複雑図形検査 (ROCFT)
レイ聴覚性言語学習検査 (RAVLT)
60
30
10
15
言語検査 標準失語症検査 (SLTA) 60
注意力検査 標準注意検査法 (CAT)
トレイルメーキング検査 (TMT)
50
10
前頭葉検査 ウィスコンシンカード分類課題 (WCST)
ストループ検査
流ちょう性検査
20
5
10
遂行機能検査 遂行機能の行動評価法 (BADS) 40
その他 標準高次動作性検査 (SPTA)
標準高次視知覚検査 (VPTA)
標準意欲評価法 (CAS)
BIT行動性無視検査
40
40
30
40

検査を受ける前に

検査を受けるにあたって、特別な準備は必要ありません。検査前の食事も問題ありません。検査では見たり聴いたりしたことに関して回答を求められることがしばしばありますので、ふだん眼鏡・補聴器などを使用されている方は、準備をお願いします。また検査中には、注意力・集中力などが要求されることが多いため、睡眠不足などが検査成績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、うつ状態や不安が強い場合には正確な結果を得ることが困難なため、実施を延期することもあります。

検査の実際

多くの場合、外来診察室において評価者(検者)と机に向き合って座り、検査を施行します。検査中に気分が悪くなったり体調を崩された場合は、速やかに検者に申し出てください。

検査後の注意

特別な注意はありません。検査の結果については、その場ですぐに示すことができるものから、解析にしばらく時間がかかるものもあります。その場合、後日再度来院いただいて結果を説明いたします。

文責: 精神・神経科外部リンク
最終更新日:2017年1月24日

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